譜久山仁 の 第3診察室

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汚れたキズの処置には… (ドレナージ の イチオシ!)

 転んで中に泥が入ったキズや、犬にかまれたキズの場合、あとで化膿することが多いです。
そこで、消毒や抗生剤を… というのが、これまでの治療でしたが、消毒には意味がなく、抗生剤は必ずしも必要ではありません。
必要なのは、化膿する原因となる(化膿の素となる)ものを除いてやることです。
具体的には、キズの中にたまってしまう液や、膿を外に出してやると、化膿は驚くほど少なくなります。
そのために、これまではガーゼを細くしたもの(タンポンガーゼ)をキズの中に入れることが多かったのですが、実は、これは良くない方法です。

その理由は3つ。
タンポンガーゼでかえってキズの入り口をふたしてしまって、中に膿がたまることが多い。
ガーゼそのものが感染源(化膿の素)になることがある。
毎回入れ替える必要があり、患者さんにとって、非常に痛く、また、ガーゼを入れ替えるたびにそこで新たにできている組織をはがしてしまうのでキズの治りも悪くなる。

ということから、最近は、キズを縫うときに使うナイロン糸を束にして、ドレーンとして使っています。この、ナイロン糸ドレナージは、とても効果があり、かつ、患者さんの苦痛も少ないのでドレナージとしてはイチオシです。

 外傷(キズ)だけでなく、術後の細い瘻孔にも有用です。
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by fkymhts | 2005-03-13 22:00 | キズの手当て