譜久山仁 の 第3診察室

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自分の体は自分のもの

 今日、一人の患者さんからうれしいことを言われた。

その患者さんは、これまでほかの病院で治療を受けていて、自分の思っていることや治療に対する希望をまったく聞いてもらえなかった、と言われていた。
第3診察室で、僕が患者さんに治療方針を説明した上で、ほぼ全面的に患者さんの希望通りの治療をするのがとても新鮮だったようだ。

「時代の流れを感じますねえ。まえは、治療について素人は口を出せなかった。」と、言われる。

「でも、医者は、患者さんが望まない治療はできないですよね。もし、飲ませたい薬を出しても、患者さんが飲まなかったらそれまでですし。」と、僕。

「先生も、お忙しい中、時間を割いて説明するのは大変でしょうに。」と気を使ってくださる。

「自分の体は自分のものですからね。ご自身の治療法をしっかりと理解されたうえで、その治療にも参加してもらうようにしないと、医者にはすべてを治す力はありませんので。」

 誰にとっても、自分の体は自分のもの。
医者は、その人が自分でよくなろうとする限り、その手助けをできるだけだと思う。

それだけに、その人が納得する治療法で、その人の協力がないと治療は成功しないし、治療は医者が一人でするものではなく、患者さんと一緒にしていく共同作業だと思う。

あくまでも、治療の主体は患者さん。
これは、ある意味において、患者さんにとって、とてもしんどいことかもしれない。
でも、自分の体は自分のもの。

定食屋さんで、「今日の定食、ひとつね。」
というわけには、いかないですよね。
自分の体を大事にしている限りは…。

 第3診察室へこられる方へ。
僕が患者さんに説明するときに、よく聞くことは、「ここまではわかりましたか?」です。
わからないときは、遠慮なさらず、「わかりません」と言ってください。

 僕も、わからない質問に対しては、「今はわかりません。」と遠慮なく答えています…
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by fkymhts | 2005-03-15 20:44 | 医者と患者さん