「ずっと、飛んでいくことが出来ない、ってわかっているんです。
いつか、落ちる。
でも、すこしでも前へ、長く飛んでいたい。」
「がん患者の家族としては、
もう助からない、ということはわかっていても、
一日でも長く、希望を失うことなく、生きていて欲しいんです。」
そうですね。
だんだんと、水面が近づいてきても、
すぐに落ちるわけではない。
ふわっ、っと、水面から浮かび上がる瞬間も、あるかもしれない。
いつか、水面に着水する時は来るのでしょうが、
その時が、一日でもあとになるように、
そして、
「おちる、おちる。」
と、おびえながら飛ぶのではなく、
「少しでも前に行こう。」
という希望を持って生を楽しんでいただけるよう、
そして、
すーっ、っと、着水ができるよう、
患者さんを、ご家族を、サポートしていこう、
と、こころを新たにしました。
気づかせてくださった
患者さんのご家族に、
感謝、です。