先日より、広い範囲のやけどの患者さんが続けてこられます。
暑くなってきましたので、お風呂にはいれるかどうか、ご質問を頂くことが多いです。
やけどをしても、シャワーを浴びていただくことは問題ありません。
「濡れると化膿するのでは?」
というご不安をもたれる方も居られますが、
日本の水道には、細菌(バイキン)は居ません。
濡れるだけで化膿する心配は、ありません。
逆に、
やけどから出てくるジュクジュクした液(滲出液:しんしゅつえき)がこびりついたり、
汚れたままの状態でいることのほうが、化膿する危険性が高くなります。
シャワーを浴びる時は、
やけどをラップで覆ったままで全身を洗って、
お風呂から出る前にラップをはがして、
シャワーの勢いを弱くしたぬるま湯でそーっとやけどの部分を洗ってくださいね。
そのあと、やけどの部分はこすらず、まわりの水気をタオルなどでふき取って、
ワセリンを塗ったラップなどで覆ってください。
暑い季節のやけどの治療は大変ですが、
シャワーで清潔にして、化膿しないように、早く治しましょうね。