譜久山仁 の 第3診察室

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着水

 避けることのできない、患者さんとの別れがあります。



今日は、これまでずっとがんばってこられた、患者さんとご家族との間のお話です。
クリックしていただけると、うれしいです。


 がんの緩和ケア、と、ひとことで言っても、

おひとりお一人の患者さんで、ちがった時間を過ごされます。


 今日のお話の患者さんは、

ほかの病院からご紹介をいただいて、

ふくやまが関わらせていただくようになってから、

抗がん剤の治療、

がんの転移に対する治療、

そして、

痛みや気分の悪さ、不安などの症状を和らげる治療

をしてきました。


ご病状が急に悪くなり、行き詰った、と思ったときに、

ご本人様、ご家族様のがんばり、

そして、周りの医療機関の方に助けられながら、

手術や他の治療で、ご病状を回復することができ、

ふわっと、
鳥人間のように浮かび上がりながら、

ここまで来れました。


 「苦しむことなく、

 最後に、すーっ、っと、着水ができるようにしてください。」


 という、ご家族様のご希望に、

十分に沿うことが出来なかったかもしれませんが、

最期に苦しい表情を見せられることなく、

すっと、逝かれました。



 ご本人様ががんばられ、

ご家族様の支えがあればこそ、

ふわり、ふわりと、ここまで飛んで来られたのだと思います。


 本当に、お疲れ様でした。
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by fkymhts | 2010-08-20 03:45 | 医者と患者さん