譜久山仁 の 第3診察室

shinsatsu.exblog.jp
ブログトップ

やけどにラップ、実践編

我が子にへのトラックバックです。
ご自身のお子さんのやけどに対して、創傷被覆材を使われ、きれいに治されておられます。
創傷被覆材がない場合、もしくは、やけどの範囲が広すぎて使えない場合、どこにでもあるラップを使って処置をすることができます。

やけどの入院患者さんの処置をお見せしますね。
なお、写真を使用することに対して、患者さんのご同意は頂いております。
ただ、かなり広い範囲のやけどなので、人によっては写真を見られないほうがいいかもしれません。

背部のストーブでの熱傷。
3度と2度が混在する熱傷です。

救急搬送されてきた時は、着ていたシャツがやけどに張り付いていて、非常に強い痛みを訴えておられ、あおむけになれない状態でした。

シャツをはさみで切って、やけどの部分をぬるま湯で洗うだけでも、患者さんはとても痛がります。
当然、キズにくっついてしまうガーゼはご法度。

以前は、人造皮膚のようなもので治療をしていたこともあったのですが、
浸出液が多いと、とてもくさくなる
くさくなっても、はがすときにイタイのでなかなか交換ができない
治療費がかさむ
という理由から、

かわかさない
くっつかない
簡単に交換できる

処置の方法として、ワセリン(もしくはプラスチベース)をぬったラップをはるようにしています。

実際の治療ですが、
ラップをはがして、ぬるま湯で浸出液をそーっと洗い流した後、
c0029677_22393118.jpg


ワセリンをぬったラップを当ててテープで固定し、その上から浸出液を吸収する為にオムツを当てています。
c0029677_22405790.jpg
c0029677_22411494.jpg












処置をはじめてからは、あおむけでも眠れるようになり、病院の外に散歩に行けるようになりました。

ラップでおおわれたやけどは、みずみずしくなり、上皮化も順調です。

消毒される痛みや、ガーゼをはがされる痛みもなく、考えられる限りでもっとも痛くないやけどの処置でしょう。
[PR]
by fkymhts | 2005-04-17 10:26 | キズの手当て