譜久山仁 の 第3診察室

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皮膚の常在菌は一兆個

 常在菌、って、聞きなれない言葉かもしれません。

ヒトの皮膚やお腹の中に棲みつき、共存共栄の関係を結んだ菌が、ヒトの常在菌(人体常在菌のはなし 青木 皐 著 より)です。c0029677_23165589.jpg

ヒトの皮膚には、1兆個の常在菌がいると言われます。
昨今の抗菌、無菌ブームでさまざまなグッズが売り出されていますが、そのようなものを使っても、菌を完全になくすことは不可能です。

そのうえ、常在菌をなくしてしまうことは、実は、大変危険なことなのです。

皮膚の常在菌である、表皮ブドウ球菌のおかげで、皮膚表面は弱酸性に保たれています。

病原菌はアルカリ性を好むものが多いので、弱酸性に保たれた皮膚に付着しても、増殖したり、皮膚内部に侵入したりはできないのです。

もし、無菌を目指して体中の皮膚を洗い続けると、表皮ブドウ球菌が少なくなり、皮膚はアルカリ性になり、外からアルカリ性を好む病原菌が付着して、増殖を始めてトラブルを起こすのです。 (人体常在菌のはなし より)

omori-shさんの泥んこ遊びにも、
腸内細菌類は、私たちに免疫力を付与し、ビタミンを合成する「自然治癒力」の原動力となっているもの。
とあります。
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菌がいない状態はありえず、
常在菌がいるか、
常在菌が(消毒によって)死んだ後に病原菌がいるかのどちらかである、
ということをよくよく心しておく必要がありそうです。
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by fkymhts | 2005-05-10 23:17 | 診察室のひとりごと