譜久山仁 の 第3診察室

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悲しみの支え

 がんで奥様を亡くされた方から、お便りを頂きました。
同居されている息子さんご夫婦とお孫さんに慰められて過ごされている、とのことでした。

がんで入院されて、残念ながら亡くなられた患者さんのご家族に、
「何かお役に立てますことがありましたらお知らせください」とのお葉書をお送りしており、
それに対するお返事を頂くことがあります。

公益財団法人日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団が発行した、「がん緩和ケアに関するマニュアル」には、
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家族の一員ががんと告げられ、とりわけ終末期であると知らされたときの衝撃はきわめて大きいが、家族は患者のよき理解者であり、患者が直面している苦難に患者と共に力を尽くして立ち向かっていく。患者は家族にとってかけがえのない存在なのである。

とあります。
そして、
ご家族を亡くされた方へのケアとして
患者の死後、家族の悲嘆はさまざまな形で表現され、一定の心理過程を経て悲嘆作業は終結する。家族の一員を失ったことによる悲嘆は人間の正常な反応であることを理解して、終結するまでの期間、家族を見守っていく。日本では死別後ケアは家族や親戚、親しい友人などの人間関係の中で行なわれてきたが、欧米諸国では医療従事者が行っている。核家族化が進む最近の日本においても、死別後の家族のケアへの医療従事者の取り組みが必要になることがある。

とも書いてあります。

なかなか、十分なことはできているとは言えませんが、できることを続けていき、
いつかは、ご家族を亡くされた患者さん同士が支え合うことが出来る、
また、悲しみを乗り越えられたご家族が、悲しみの最中にあるご家族に触れ合い、その支えとなって頂けるような、ご遺族の会をつくることができれば、もっとお役に立てるかな、と思っています。
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by fkymhts | 2013-06-09 07:54 | 診察室のひとりごと