譜久山仁 の 第3診察室

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not DON'T but DO : ダメばかりじゃダメ

 患者さんとお話をするとき、

「○○してはいけませんよ。」
 キズはぬらしたらいけませんよ。
  
「○○しないと、△△できませんよ。」
 リハビリをしないと、退院できませんよ。

と、言ってしまう傾向が、医療者にはあります。

 患者さんに守ってもらわないといけないことは、確かにあります。
でも、実際には、守らなくてもいいことまで禁止していることが多いように思えます。

 どうしてキズはぬらしたらいけないの?
 リハビリをしなかったら本当に退院できないの?

 なぜ、そうしたらいけないのか、を説明するのは、実は大変難しいことです。

みんなそうしているから。
普通はそうするから。
そうすることになっているから。

 全部、答えにはなりません。

 禁止することは言葉では簡単ですが、相手が守ってくれるかどうかは別問題です。

 なぜ、そうしないといけないのか。
 しなかった場合、どうなるのか。
 どこまでは、自分の好きなようにしてもいいのか。

 この3つを理解してもらえれば、守ってくれる可能性は格段に高くなります。

 キズはぬらしてもいいですが、ふやけないようにタオルなどで余分な水分はふき取ってくださいね。
 リハビリをしたら、ご自宅での生活もできるようになりますから、退院できますよ。

 ダメ:DON'Tばかりではなく、ここまではしてもいい:DO を使うと、患者さんにとって受け入れやすいだけでなく、言っている自分の心も明るくなります。
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by fkymhts | 2005-06-24 00:15 | 診察室のひとりごと