当直の時間帯に、吐血の患者さんが来られました。
自宅で2回、病院に来るまでに1回、血を吐いた、と言われます。
外来で病状を聞いている間に、また、吐血しました。
肝臓の病気があることから、内臓の血液の流れが悪くなって、食道の静脈が腫れてしまう食道静脈瘤があることが疑われ、緊急胃カメラ(上部消化管内視鏡)をすることとなりました。
カメラで中を覗いてみると、
食道、胃の中は、血の海。
食道静脈瘤があるのを確認し、SB-tubeという風船付のチューブで、風船で静脈瘤を押さえることのできるチューブを入れて、何とか出血を止めることができました。
ホッと一息つけましたが、かなりの量の出血が考えられ、これからのコントロールも重要です。