っていっても、人の話じゃないですよ。
診察室で話題になったコレステロールのお話です。
ちなみに、善玉、悪玉とは、それぞれHDL、LDLコレステロールのことで、
HDLコレステロールは、血管内壁にへばりついて動脈硬化を引き起こすコレステロールを引き抜いて、肝臓まで運ぶ働きをしています。このことから「善玉コレステロール」と呼ばれています。
一方、LDLコレステロールは、細胞内に取り込まれなかった余剰なコレステロールを血管内に放置し、動脈硬化を引き起こす原因となるため、「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
(http://medical-checkup.info/article/43589316.html)
LDLコレステロールの正常値は70~119、HDLコレステロールの正常値は40以上ですが、
LDLとHDLの値は正常でも、LH比(LDL÷HDL)が高めだと心筋梗塞や脳卒中を起こすことがあると言われています。
皆さんが良くご存知の方では、
虚血性心不全(心疾患)を発症してカテーテル治療をした宍戸錠さんの入院時のLH比は2.0
脳梗塞を発症して薬物治療で血栓を溶かした大山のぶ代さんのLH比は3.1
だったそうです。
LDLは悪玉、HDLは善玉、というお話を始めにしましたが、
悪善比ならぬLH比と血管内のコレステロールの塊の関係は、
LH比が2.0以上になると塊が大きくなり、LH比が1.5を下回ると小さくなると言われています。
専門医のご意見としては、
「一般的にはLH比2.0以下を目標に、
糖尿病や高血圧など動脈硬化の危険因子がある人は1.5以下を目標に、
食生活や運動など生活習慣を改めるましょう。
注意!! 2.5以上になると脂質降下薬などのコレステロールを下げる投薬治療が必要です。」
ということです。
以下のweb siteも参考にさせていただきました。
http://www.hiranogh.com/hirakensa_hanashi007.html
血液検査を受けたら、ぜひ、LH比を計算してみて下さいね。