譜久山仁 の 第3診察室

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温熱療法の守備範囲

 古倉先生と坂元先生からお話を伺い、温熱療法の実際の治療についてよくわかりました。
温熱療法は42.5℃以上の温度でがん細胞が死ぬ、という理論に基づく治療ですが、がん組織をまんべんなく温めることが困難なために温熱療法単独でがんを縮小する効果は期待できません。
ただ、手術の後の再発予防としては、単独でも効果が期待できるようです。
また、抗がん剤や放射線治療と併用すると抗がん効果が強くなるとのエビデンス(証拠)があり、京都府立医大の消化器内科では抗がん剤治療をする際には温熱療法を一緒にする、とのことでした。
温まること自体でも、痛みやだるさ、便秘が楽になったという報告があり、抗がん剤や放射線治療との併用ができなくても症状緩和効果があります。このため治療自体が苦痛でなく、譜久山病院から協和病院さん(西区押部谷にあり譜久山病院から最寄りの温熱療法をしている医療機関)に紹介している患者さんも、週に一度の治療を受けに来るのが楽しみと言われています。
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つまり、抗がん剤、放射線治療と併用するとがんに対する相乗効果が期待でき、症状緩和によるQOL改善があることから、歩いて病院に来れるほぼすべての患者さんが受けることができる治療であり、このことによって価値ある延命を目指すことができます。
明石では抗がん剤や放射線治療との併用は一般的でなく、標準治療ができなくなった時点で患者さんからの希望で協和病院さんなど温熱療法を施行している医療機関を紹介されることが多いようです。
温熱療法についての正しい認識が広まり多くの方の役に立てる治療になって欲しいので、1月16日の公開勉強会で多くの皆さんにお話を聞いていただけるのが楽しみです。
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by fkymhts | 2016-01-02 22:14 | 診察室のひとりごと