譜久山仁 の 第3診察室

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言葉をうけとめる

 諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生の講演会に行ってきました。
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「がんばらない」という本を著わされ、テレビ、ラジオでも出演されたり、ドラマ化されたりしているので、ご存知の方も多いと思います。

 講演会の中で、一番心に残ったことば。



それは、「言葉をうけとめる」 ということでした。 

医療者として患者さんに接する時、患者さんにかける言葉が思い浮かばないことがあります。

 残りの余命が数ヶ月の癌の末期状態の患者さんから、
「来年まで生きていられるかな。」 と聞かれた時。

 「大丈夫ですよ。まだまだ、生きておられますよ。」
と、口にするのは簡単です。

でも、真実でない言葉は、往々にして、かえって人を傷つけることが多いです。


 
なんて言葉をかけたらいいんだろう。

 聞かなかったふりをしようか。


こう、考えてしまうこともあるかもしれません。

でも、患者さんにかけるいい言葉がうかばなくても、
患者さんの言葉を握りつぶしてしまわないこと。
患者さんの言葉をうけとめること。

たとえ、100点満点の対応ができなくてもいい。
患者さんの言葉を聞き流したり、握りつぶしたりせず、真正面からうけとめる。

そうすれば、もっとお互いを理解することができるのではないでしょうか。
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by fkymhts | 2005-09-11 22:39 | 白衣を脱いで