譜久山仁 の 第3診察室

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偽りのない こころ

 Mさんの病状が徐々に不安定になってきました。

 目をつぶっている時間が長くなり、息と息の間が少し開く無呼吸が出てきました。

 話しかけに対してうなづいたりはしますが、口を開くのはしんどそうです。

 
 今朝、お部屋に伺うと、子供さん、お孫さんが来られていました。

 病状について、お話をして、今後の治療についてのご相談をしました。



 息子さんが、ポツリと、言いました。

本人にとっては、早く楽になったほうがええんでしょうけど。

それでも、

できるだけ、長い時間、生きていてほしい。



 見栄も、偽りもない、ほんとうのこころの声に聞こえました。



 Mさん、しんどいでしょうね。
これまでも、よくがんばってきているけど、ご家族のためにも、もう少し、がんばってくださいね。
しんどい症状を減らせるように、できるだけのことはしますから。


 そう、声をかけて、お部屋を後にしました。
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by fkymhts | 2005-09-29 20:53 | 医者と患者さん