譜久山仁 の 第3診察室

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1週間で治りますか?

 足の親指の裏を切った患者さんが、来られました。
前の病院で、ガーゼを当てて、その上から包帯でぐるぐる巻きにされています。
その包帯の上まで、血がしみ出てきて、かなりの出血があったようです。

「かなり、深いですね。
そいだようなキズなので、縫うことができないですし、このまま肉が盛ってくるのを待つことになるでしょう。」
とご説明すると

「1週間後から旅行に行くので、それまでに治したいんです。」
とのこと。

「完全に治すことはできませんが、ご自分で処置をする方法をお教えしますので、
ご旅行先でお風呂に入ったり、泳いだりしてもらってもかまいませんよ。」




と、キズの治療とご説明を始めました。

止血効果のある創傷被覆材(カルトスタット)をキズにあて、フィルム材でその上を覆って、
「はい、これでいいですよ。」
と言うと、

「えっ、これだけ?」
という驚きの声が返ってきました。
「これだったら、靴も履けますね。」
見ると、包帯でぐるぐる巻きにしていたので片足だけスリッパ履きでこられていました。

遠方から病院に来られていたので、ご自分での処置の注意点。

処置をする際には、消毒をせず、水道水できれいに洗うこと。
止血効果のある創傷被覆材(カルトスタット)で、血が止まるまでの間、処置をすること。
キズを乾かさないこと。

これだけをご説明し、旅行に行かれる前にもう一度診察させていただくことにしました。

3日後、再診された時には、
「自宅で処置をしたときにはまだ出血していたので、カルトスタットでの処置をしました。」
とのこと。
診察の時には、血が止まっていたので、キズにくっつく創傷被覆材(デュオアクティブ)にかえました。
今度は、固定をするためのフィルムも必要なくなり、処置はさらに簡単になりました。

「これで、安心して旅行に行ってきます。」
という声に、
「もし、ご不安な点があれば、また見せてください。」
とお声をかけてお送りしました。

旅行に行かれる方は、医療機関にかかることについて不安をもたれることが多いと思います。治療法を知ってご自分で処置できるようになると、安心して頂けるのでは、と期待しています。
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by fkymhts | 2005-10-28 18:27 | キズの手当て