譜久山仁 の 第3診察室

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治療中に居眠り!?

 って、医者がすると大変ですが、ここでは反対。
患者さんが居眠りをしてしまうことについて、です。



 患者さんというよりは、むしろ、患児さん。

 小学校中学年くらいまでのお子さんは、(場合によっては、中学生でも)、ケガをして病院に来る時は、とても緊張して、怖がっています。

待合室にいる時から大泣きしているお子さんも、珍しくありません。

そんなお子さんの治療には、まず、泣き止んでもらうこと。
そして、治療に協力してもらうことが大切です。

泣き止んでもらうためには、
しっかりと目を開けてもらって、
どこが痛いのか、また、本当は怖いだけで痛くないのかを
自分の言葉で言ってもらうことが多いです。

そして、治療に協力してもらうには、
小さいお子さんであっても治療の必要性を説明し、
自分の口から「がんばれる」と言ってもらえると、しめたものです。

一旦泣き止んだお子さんをまた泣かせることがない様に、
特に、縫わないといけないようなキズでは、痛み止めには細心の注意が必要です。

できるだけ痛くないようにするために、
塗り薬と注射の痛み止めを組み合わせて使ったり、
注射の針を刺すときに痛くない場所を選んだり、
ゆっくりと注射の液を入れたりします。

そうして、縫いはじめて、
「痛くなぁい?」と、聞いていくうちに、すやすやという寝息が聞こえてくることもあります。

車の免許を取って運転を始めた頃、
「一緒に乗っている人が居眠りできるようになったら、信頼してくれている証拠だよ。」
といわれたことがありました。

治療をしているお子さんの緊張が解けて、ホッと安心してくれているのかな、と思うと、
信頼されているような、満たされた気持ちで治療を進めることができます。

お子さんのケガは、ご両親も心配されているだけに治療する側も神経を使いますが、
それだけに、居眠りをされるほど安心してもらえて、
キズがきれいに治った時は、とてもうれしくなります。
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by fkymhts | 2005-11-04 00:43 | 医者と患者さん