譜久山仁 の 第3診察室

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最期の時間

 緩和ケアを受けている患者さんがおられます。

容態が徐々に悪くなり、低空飛行になってきます。

声をかけても、返事をしたり、目を開けたりされなくなります。

聴覚は最後まで残っていて、周りで話していることは聞こえているけれども、
反応をすることができないだけ、と言われています。

 ご家族は、なぜ患者さんが悪くなったのか、なんという病名がつくのか、
ということが気になります。



 でも、ちょっと待ってください。

 患者さんは、その時も、精一杯生きているのです。

 できれば、患者さんの周りで楽しかったこと、うれしかったことのお話をしてもらえれば、
患者さんも、そしてご家族もこころ安らかに最期の時を迎えることができるのではないでしょうか。

 患者さんと共有することのできる、かけがいのない、そして、二度とない時なのですから。
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by fkymhts | 2005-12-05 22:23 | 医者と患者さん