譜久山仁 の 第3診察室

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牛乳、飲めませんか?

抗癌剤治療をしている患者さんから、たずねられました。

「まずは、お水からはじめてみましょうか。
抗がん剤の治療前は、飲むとすぐにもどしていましたからね。」



食べたり飲んだりすると嘔吐する、と言って、病院に来られた患者さんです。
検査をすると、胃癌があり、水分もほとんど通過しない状態でした。

残念ながら、根治手術が出来る状態ではありません。

これからの方針としては、2つ。

抗癌剤治療をするか、緩和ケアをするか。


副作用についての詳しい説明をした後、抗癌剤治療を受けられることになりました。

幸い、吐き気、体のだるさなどの副作用も軽く、1回目の治療を無事に終えました。

治療後の効果判定。

造影剤を飲んでもらうと、
ほんの少しですが、治療前よりも通りが良くなっています。

血液検査で、腫瘍マーカーの数字も少し良くなりました。


「お水も、いっぺんにはたくさん飲まないようにしてくださいね。
もどしてむせると、肺炎になることがありますから。」


牛乳を飲んだり、食事をしたりすること。

元気な人には、当たり前のことです。

でも、病気ではその当たり前のことができなくなってしまいます。


少しでも、患者さんが当たり前に出来ることを増やし、
一日でも良い状態で過ごしてもらうこと。


病気と共に生きていく患者さんのナビゲーターであり続けたいと思います。
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by fkymhts | 2006-03-17 23:41 | 医者と患者さん