譜久山仁 の 第3診察室

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蘇生

CPAの患者さんを診る機会が、最近多いです。

心臓、呼吸が止まっているときに、心臓マッサージ、人工呼吸などを行う



蘇生術。

自己心拍、自発呼吸が再開する可能性は、あまり高くありません。

再開した心拍、自発呼吸が長続きする可能性は、さらに低下します。

そして、意識が戻り、社会復帰できる可能性は、限りなく0に近づきます。


救急の現場で、自己心拍、自発呼吸が再開すると、とても大きな喜びを感じます。

でも、本当の勝負はそこから、なのかもしれません。


「意識が戻らないと、生きていても…。」
「植物人間になってしまうのでは…。」


心臓が動き、呼吸ができるようになって、一時は喜ばれた患者さんのご家族も、新たな不安を抱かれます。


「大丈夫ですよ。きっと良くなりますよ。」
と、安易に約束できないだけに、医療者にとっても蘇生後の先行きは明るくありません。


でも、自己心拍、自発呼吸が再開しなければ、スタートに立つことすらできない。

そう信じて、精一杯、蘇生を続けていきます。
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by fkymhts | 2006-03-20 00:07 | 診察室のひとりごと