譜久山仁 の 第3診察室

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川口勝徳先生 送別会

兵庫県立成人病センター外科の川口勝徳先生の退職送別会に行ってきました。
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兵庫県の癌治療の中核病院である成人病センターを7年間リードしてこられました。

平成11年に赴任してこられ、その1年間は僕自身も川口先生のもとで研修をさせていただきました。
外科の技術的なことのみならず、患者さんとの関係、医師としての姿勢など、学ばせていただくことが多く、
その時の経験が今の僕の基礎となっています。

送別会のご挨拶で印象に残ったこと3点。

「偉い人はうそをつかない。」
消化器癌の治療をライフワークにしたいと思われ、当時の消化器癌手術の第一人者であった癌研の梶谷環先生の下での研修を希望されました。
その時に、梶谷先生がわからないことを知ったかぶりをせずに、わからないとはっきり答えられたことをエピソードとして紹介されました。

「一人の患者さんを手術しようとすると、その人を中心とした渦が出来て、医者も看護師さんもその中に巻き込まれていく。」
患者さん中心の医療、という言葉が使われるようになって久しいです。
手術をする際には渦に巻き込まれていく、という生々しい表現で、患者さんを中心とした協力体制が必要だと話されました。

「今は手術に関しては発展途上であり、理想は無輸血での手術か、もし無理でも自己血輸血での手術をして、出来るだけ早く良くなって帰っていただくこと。」
外科の手術手技に関しては理想形と考えられる川口先生から発展途上という言葉を聞くと、自らの身が顧みられます。
どこまでも満足することなく、理想を求めていかれる姿勢に、頭が下がりました。
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by fkymhts | 2006-03-31 22:56 | 白衣を脱いで