譜久山仁 の 第3診察室

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澤村誠志先生 地域リハビリテーション私論 講演会 レポート

 兵庫県立総合リハビリテーションセンター中央病院名誉院長の澤村誠志先生の公開勉強会 「地域リハビリテーション私論」を、8日の土曜日、譜久山病院通所リハビリテーションセンターにて開催いたしました。
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リハビリテーション、というと、脳卒中や事故の後の機能回復訓練、を思い浮かべる方が多いと思います。
それも、リハビリテーションの一面に過ぎず、実は、もっと深い意味を持っているのです。

リハビリテーションという言葉は、中世期から使われており、
障害のあることによって失われた人間としての尊厳、名誉や権利の回復を意味するのです。
その為には、その人の住んでいる場所でのリハビリテーションが必要であり、地域に根ざした取り組みが必要なのです。

ここから、
地域リハビリテーションとは、
年齢、障害の種類、性別や文化の壁を越えて、誰もが、
安心して、
住み慣れた地域で、
そこに住む人々と共に、
一生安全に
生き生きとした生活が送れるよう、
保険・医療・福祉、生活に関わるすべての人々や機関・組織が
リハビリテーションの立場から協力し合って行うすべての行動
を意味しています。


障害のある人が特別な施設で生活しなければならない環境ではなく、
障害のある人が地域に住めないのは地域住民として恥ずかしい、と思えるこころ。

そのこころをもってすれば、
障害のある人が社会参加が出来るように知恵と力を出し合い、
その人が参加することにより豊かな社会を形成することが出来ると思います。


講演会の中のスライドでもっとも印象に残った写真は、
20年前のスウェーデンで、地下鉄のドアとプラットホームの段差がなく、車椅子でも誰の手も借りることなく乗車できる、という光景でした。

日本の技術があれば、不可能ではないはず、です。
リハビリテーションの立場から協力し合うこころさえ、あれば。


最後に、澤村先生のご著書から、もっとも心に残った言葉を。

「どんなに体が不自由であっても、生活が出来なくなってもね。
住みなれた地域の中で尊厳を持って住みつづけることが出来るような、
あったかい世の中つくりたい。
心の豊かな生活をつくりたい。
それが僕の考え方です。」
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by fkymhts | 2006-04-09 23:38 | イベントのおしらせ