譜久山仁 の 第3診察室

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お任せしています

 手術が終わりました。
おなかの中の状態が予測とちがったため、手術の内容が変わりました。



 患者さんのご家族に手術についてのお話をする時です。

 ご家族は、手術時間が予想よりも長くなったため、心配そうに話を聞いておられます。

 手術前の診断よりも状態が複雑だっただけに、手術後のお話も厳しい内容になってしまいます。


 理解していただけるかな?
 
 ふと、一抹の不安がよぎります。


 最後までお話を聞かれたあと、

 「よく、わかりました。
 先生にお任せしています。
 これからも、よろしくお願いします。」

 との言葉に、ほっと、心が救われました。

 
 どんな時でも、その場でできる限りのことをしていても、
あらかじめお話していた内容と異なることが起こる時は、
理解していただけるかどうか不安になります。

 ご本人も、ご家族も、きっと不安をお持ちでしょう。

 こちらができる限りのことをして、
その上で、ご本人、ご家族がもたれている不安をほぐすようなお話をすること。
そして、不安を共有すること が、不安に対しての唯一で、最善の方法なのでしょう。


 インフォームドコンセント、が声高に叫ばれる世の中。
医療は、不確実で、予測できない要素をたくさん含んでいます。
医療者、患者さんが、心を通じ合わせる対話こそが大切なのでしょう。
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by fkymhts | 2006-08-27 22:15 | 医者と患者さん