譜久山仁 の 第3診察室

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リハビリテーションに 感謝

 癌が進行して自分の体を自分で動かすことができなくなる状態。

医療者ができることは、緩和ケア、と言って症状を和らげるケアですが、
最近はBSC (Best Supportive Care) という言葉が使われるようになってきました。







ブログランキング、現在5位。今日もお越しいただき、ありがとうございます。

Best Supportive Care.

その人らしく生きるために、
最善のサポートをするケア。

そのためには、リハビリテーションが欠かせないと思っています。

リハビリテーションというと、脳卒中や事故の後の訓練がまず思い浮かべられると思います。

でも、
リハビリテーションの意味は広く、
本来は

障害のあることによって失われた
人間としての尊厳、名誉や権利の回復を意味する のです。


自分の体を自分で動かすことができない状態。

癌の患者さんは、
だんだんと病気が進んでいく中で、
日々、喪失感との戦いをしています。


リハビリテーションのスタッフのおかげで、
少しでも、一日でも、
自分でベッドから起き上がれて、
トイレに行くことができる。

体を動かせなくなる、という最大の喪失感から
患者さんを守るお手伝いができています。


脳卒中や事故の後とは反対に、
日々できることが少なくなっていくかもしれない。

リハビリテーションの成果が、目には見えないかもしれない。

そして、患者さんの喪失感、苦痛を、ともに感じ、
最後には別れが待っているかもしれない。


それでも、
このリハビリテーションのおかげで、
患者さんの尊厳、名誉、権利を守り、
最善のサポートができている、

と、僕は信じています。


リハビリテーションのスタッフに、
心から、感謝 です。
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by fkymhts | 2006-12-28 21:16 | 医者と患者さん