譜久山仁 の 第3診察室

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心臓マッサージ の 弱点

 心臓マッサージをしていても、大丈夫ではない、というお話で昨日は終わりました。



では、心臓マッサージと普段の心臓の働きがどう違うのか。

 心臓マッサージで全身に送り出すことのできる血液の量
(心拍出量、と言います)は、正常の1/4~1/3しかないんです。

また、
心臓マッサージをすることによって不都合なことが起こります。
合併症と言いますが、
胸骨や肋骨の骨折、
そして、骨折によって肝臓や脾臓、肺などが傷つくことがあります。


心筋梗塞などで、急に心臓が止まったときには心臓マッサージは非常に有効な処置です。

しかし、病気が徐々に進行して、血圧が下がってきている状態や、
血圧をあげる注射(昇圧剤、といいます)を使っている状態では、
心臓マッサージは一時的な効果しかないことが多いです。

また、心臓マッサージをしている光景を見るのは、
ご家族にとっては非常につらいことがありますので、
席を外していただくこともあります。


癌などで最期を迎えようとされている患者さんには、
心臓マッサージで一時的に心臓を動かすよりも、
ご家族に手を握ってもらって、静かに見守っていただく方が、
幸せな最期じゃないかな、
とおもっています。



あなたは、どう思われますか?

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by fkymhts | 2007-01-27 22:56 | 病気のこばなし