譜久山仁 の 第3診察室

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グリーフケア

 今日、患者さんが亡くなりました。


 ご本人の、

そして、

ご家族のご希望通り、

一切の延命処置を行わずに。


今日は、ちょっとしんみりしたお話です。クリックしていただけると、うれしいです。

 癌の痛みを訴えておられましたが、麻薬の痛み止めがよく効き、

最近は痛みを訴えられることもありませんでした。


静かに息を引き取られた横で、ご家族は目に涙をたたえておられました。

朝早くから夜遅くまで、

そして、最後は一晩中、付き添っておられました。

僕の心にはぽっかりとすきまが空いています。

ご家族のお心のうちは、

察するにあまりあります。

 
そのようなご家族のかなしみを支えるケアが

グリーフケアです。


愛する人を失ったこと、

この事実は変わりませんが、

愛する人への最期のかかわりを、ご家族ご自身がどう思っておられるかで

気持ちの持ちようがずいぶんと変わります。



「ご本人も、ご家族も希望しておられたように、

苦しまず、尊厳を失うことなく、静かに息を引き取られましたね。

そして、ご自宅へ帰りたい、というご本人のご希望は、

残念ながらかないませんでしたが、

ご家族にずっと囲まれて過ごすことができたので、

ご本人にとってもご家族の温かみを感じておられたと思います。

長い間、ご本人はよくがんばられましたし、

ご家族もよく支えてこられました。

本当に、お疲れ様でした。」



ご家族が、心から満足して最期のときを振り返ることが出来ますように。
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by fkymhts | 2007-08-02 21:44 | 医者と患者さん