譜久山仁 の 第3診察室

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病ではなく、人を。

「主治医をさせていただきます、ふくやま です。」

そう言った瞬間から、すべての関係が始まります。


今日は、ちょっと、どろくさいお話です。クリックしていただけると、うれしいです。

その人が病院を訪れた原因である病気を取り除くだけでなく、

その人の健康すべてに、責任を感じるようになります。


せっかく癌の手術をしても、

高血圧や高脂血症があったら、脳梗塞や心筋梗塞で寿命を縮める危険性が高くなる。

じゃあ、手術の後、生活習慣を見直したり、それでも治らなければ薬で治療しよう。

癌の手術は、その人がよりよく生きるための治療の一部なのだから。


まち医者、として、個人病院で患者さんと関わっていると、

患者さんは、病気に関わらず、相談を持ちかけてこられます。


こちらも、病気に関わらず、とりあえず、相談に乗ります。

もちろん、専門外のことは、良く分かりません。

でも、少なくとも、医療については、患者さんより知っていることが多くあります。


自分の専門外なら、専門の先生に相談するにはどうしたらいいか。

それまでの自分と患者さんの関わりの中から、どのような治療がその患者さんに良さそうか。


医療でも専門分化が進んでいて、

医療訴訟が増えている現状では、

専門以外の診療については腰が引けがちになっているのが世間の風潮です。


でも、

人を助けるために、医者になったのなら、

何をしてあげれば、その人が助かるのか。


自分の専門の病気だけを診て、あとは見ない、ではなく、

少なくとも、

どうしたら良いのか、どこに行って診てもらったらよいのか、

どうしたら、本当に、その人の助けになるのか。


病を治すだけではなく、人を助けたい。


消化器外科医である前に、外科医でありたい。

そして、外科医である前に、医師でありたい。


どろくさいかもしれませんが、

それが、まち医者としての、僕の志です。
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by fkymhts | 2007-08-08 21:53 | 医者と患者さん