譜久山仁 の 第3診察室

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White lie

 Whiteは しろ
lie は うそ


時には、「僕はこの瞳で嘘をつく。」ことが必要になります。
クリックしていただけると、うれしいです。


真っ赤なうそ  ではなく、
白いうそ  です。

相手を傷つけないようにするためにつく うそ。


患者さんと、そのご家族と関わることが多いと、
どうしても、本当のことだけでは、すべてを解決することができません。


病名、
予後(あと、どれくらい生きることができるか)、
検査や手術の危険性、
など。


患者さんご本人のこと、ではあるのですが、
患者さんご本人にお話すべきかどうか、迷うことがよくあります。


本当のことをお話しするかどうか、
本当のことをご本人が知りたいかどうか、

その患者さんのことを個人的に知らない医者としては、
ご家族にまず、お尋ねすることが多いです。


以前より、
がんの告知が一般的になってきて、
自己決定権が重視されるようになってきています。



自分のことは自分で決める。

それはそれで、もちろん大切なことなのですが、

自分のことでも自分で決めたくない、という選択肢もあっていいと思うのです。



知る権利、があるのと同じように、

知りたくない権利、知ることを拒否する権利もあってもいいでしょう。



患者さんの来し方(こしかた)を知っているご家族に、

その患者さんの人生観、死生観をお尋ねした上で、

ご本人に病気の治療についてご相談する。



その中で、

White lie は、なくすことができないもの、だと思うのです。



真っ赤なうそ、はいけませんが、

思いやりから出る 白いうそ。



打算や利己から離れた、

真っ白な心からでる、うそ なのでしょう。
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by fkymhts | 2007-08-29 22:01 | 医者と患者さん