医者が患者になってわかったこと … そのつづき です。
検査を決意した翌日。
食事を抜いて、外来の空いている時間に、血液検査をしてもらいました。
その後、おなかのCTと胃カメラ へ、
と行きたいところですが、診療の関係で、なかなか自分自身の身体が空きません。
なんとか、診療を終えて、CTへ。
そういえば、4年前も、盲腸でCTを撮ったっけ。
と、妙な感慨に浸りながら、4年前よりは良くなったCTで検査が無事終了。
いよいよ、胃カメラ、です。
胃カメラは、22歳の時に十二指腸潰瘍になってから、10回近く検査を受けているので、
勝手知ったる検査、なのですが、
実は、
鼻からの胃カメラは初めて、なのです。
まず、両方の鼻の血管を収縮させるスプレーをしてもらいます。
血管を収縮させないと、カメラを入れたときに鼻血がでてしまう、ということはわかっているのですが、それでも、シューっとスプレーをされると、ちょっとしみます。
つぎに、通りの良い方の鼻に、麻酔のゼリーを流し込みます。
通りの良い方の鼻、って、言われても、わからないものですね。
左かな、と思って、自己申告しましたが、どうやら、ハズレだったのかな、というのが、後でわかりました。
このゼリーが、思ったより、しみます。
待つこと数分。
だんだんとしみる痛みも麻痺してきて、カメラと同じ太さのチューブを試しに入れてみて、鼻の通りを見ます。
が、なかなかチューブが通らず、麻酔しているといってもチューブを押される感じはわかりますので、涙がにじんできました。
幸い、角度を変えるとチューブがすっと通ったので、両方の鼻を麻酔する必要はありませんでした。
さて、いよいよ、本番。
「口からと違って、おえっ、としにくいですし、
検査中もしゃべることができますから、楽ですよ。」
と、患者さんには説明している、鼻からの胃カメラ。
自分の身になってみると、どうだったのか。
それは、また、次回へ。