譜久山仁 の 第3診察室

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カテゴリ:医者と患者さん( 132 )

家が一番



今日は日曜日。でも、休みにもかかわらず支えてくれるスタッフがいるのです。
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 今朝から、訪問看護師のAさんからの細やかな連絡が入ってきます。

Aさんは、ご自宅でがんの終末期を過ごされているTさんの訪問看護をしています。

先週後半から、Tさんの体調が思わしくない、ということで、
ご自宅での療養が可能か、入院した方が良いか、僕とAさんはとても迷いました。

Tさんの、「家にいたい。」という想いは、とても大きく、
ご家族も不安を持ちながら、なんとかご本人の想いに添えるようにがんばりたい、
ということで、ご自宅での療養を続けています。

先週後半からは、普段の訪問に加えて、Aさんが足繁く訪問してくれています。

今日、日曜日も、
朝から病状報告の連絡が入ってきて、
その的確な報告のおかげで、Tさんの状態を把握し、治療の指示をすることができました。

がんの終末期を過ごされている方にとっては、一日一日が、かけがえの無い時間です。

「家が一番」という患者さんの想いをサポートしてくれる、訪問看護師のAさんに、
主治医として、こころより感謝です。
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by fkymhts | 2008-11-30 22:26 | 医者と患者さん

ご期待に沿えるよう



うれしいことが、ありました。
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 患者さんに、手術の説明をするとき、

その患者さんにとって必要な検査、手術について、

譜久山病院で出来ることについて、

近くでは、どの病院でその検査、手術を受けることが出来るか
を、率直にお話します。

その上で、
他の病院での検査、手術をご希望されれば、
僕がわかる限りの診療情報を患者さんにお渡しして、その病院をご紹介します。

譜久山病院での治療をご希望されれば、
その方の一生をお預かりする気持ちで、お引き受けします。


僕が実際にできるだけのことをご説明して、
その上で、患者さんに選んでいただければ、
そのご期待に沿えるよう、ベストを尽くします。


患者さんと医療者である前に、
人と人としての信頼関係ができた上で、
治療を任せていただいている。


そのご期待が、とてもうれしく、
どっしりとした充実感を腹の底まで感じさせてくれるのです。


さあ、
がんばろう。
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by fkymhts | 2008-11-29 22:37 | 医者と患者さん

後半も、続けます。

健康管理年間スケジュール



7月になりましたね。2008年も後半に入りました。
今日は、年間を通じて心がけたい健康管理のお話。 クリックしていただけると嬉しいです。


 2008年の譜久山 仁の診療方針は、

あなたの健康を一緒に守りたい

です。

 この方針を患者さんにご説明して、健康管理年間スケジュールを作り、

スケジュールに沿って1月から6月まで診療を進めてきました。


 「毎回、外来にスケジュールシートを持ってきてくれるかな?」

という心配もありましたが、予想よりも多くの方が持ってきて下さり、

「先生、来月は検査ですね。」

と、ご自身の検査予定や検査結果にも関心を持っていただくことが多くなりました。


 このスケジュール、6ヶ月で1枚のシートになっていますので、7月からは下半期のスケジュールシートに変わります。


下半期は、スケジュールシートをお渡しする方をさらに増やして、
できるだけたくさんの方と、健康管理を二人三脚で進めて行こうと思います。 
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by fkymhts | 2008-07-04 13:29 | 医者と患者さん

医者が患者になってわかったこと …最終回

医者が患者になってわかったこと … 最終回、です。


一部、食事の時にはふさわしくない内容があります。あしからず、ご了承ください。
食事時を避けて、クリックしていただけると、うれしいです。


 大腸カメラの前には、1.8Lの下剤を飲んで、腸の中を洗い流します。

以前より味はずいぶんと良くなり、ポカリスエットのような味で、

最初は順調に飲めるのですが、800mlを越えたあたりから、少しずつしんどくなってきます。

 下剤の添付文書(説明書みたいなものです)には、200mlごとに便の色を注意して見てください、と書いてありますが、800ml時点で便は出ず…。

 結局、1200ml位飲んだあたりで、ようやく便が出始めました。

患者さんへも、200mlごとには出ないことがある、というように説明しないといけないですね。

それからは、飲んだ分だけ、水のような便がシャーっと出て行きます。

便の色が茶色でなくなり、検査の準備完了です。


 検査室へ行き、

穴あきの紙パンツ(男性用の普通のパンツは前に穴が開いていますが、検査用の紙パンツは後に穴が開いています)をはき、

検査用の病衣(浴衣)に着替え、

いよいよ、まな板、じゃなかった、検査台の上にのります。


 大腸の検査の時には、ボーっとする薬(鎮静剤と言います)を注射して、楽に検査を受けられるようにすることが多いのですが、
検査台の上に横になって、注射をされたところまでは覚えているのですが…。


 次の瞬間、検査室の横の回復室で、家内に揺さぶられて目が覚めました。

「もう、帰りますよ。」

時計を見ると、検査が始まった時から3時間が経っていました。

鎮静剤の効果に、睡眠不足と普段の疲れが加わって、爆睡してしまったようです。

当然、検査のことは、全く覚えていません。


 で、

「何ともなかったよ。」

という結果を聞いて、ほっと一安心。


 でも、便が出にくくて、血液混じりだったのは一体何故??

 疑問は残りましたが、調べるだけ調べて、異常がなかったので、

「もしかして、大腸癌では?」

という不安から解き放たれました。


 
 今回の身体の不調とその検査を通じてわかったことは、

何か病気があるんじゃないか、と思うだけで、とても気分が滅入ってしまうということ。

体調が悪い原因が何かわからなくても、検査で異常がないとわかるだけでもほっとするということ。

そして、調子が悪い時にまわりの方からしていただく親切が、とてもありがたいということ。

でした。


 今回の経験を通じて、患者さんの不安を少しでも軽くできるよう、

患者さんの立場に立った説明をしていきたいと思います。
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by fkymhts | 2008-05-18 00:03 | 医者と患者さん

医者が患者になってわかったこと … その つづき 3

医者が患者になってわかったこと … その つづき3です。


健康の大切さを、特に実感している今日この頃です。
クリックしていただけると、うれしいです。

 CTと胃カメラで、

とりあえず、それほど大きな問題はなさそう、とわかって、ひと安心。


 最後の難関、大腸カメラです。


 大腸カメラの前に腸の中を空っぽにしておかなければいけません。

そのために、前の日は、便が残りにくい食事(野菜などの繊維が多い物は食べてはいけません)にして、
寝る前に下剤をたくさん飲みます。


 ちょうど体調が悪くて、おかゆくらいしか体が受け付けなかったので、便が残りにくい食事は、問題がなかったのですが、
元気な人は検査の前に、お腹が空いてしまうだろうな、と思いました。

そして、下剤。

目薬のような容器に入った下剤を、1本飲みます。

普段、下剤を飲むことが無いので、下剤を飲むこと自体にちょっと抵抗があります。

しかも、下剤1本、というと、普段便が出ないときに飲む数十倍の量です。

夜寝る前に飲むことになっているのですが、体調が悪かったため、
8時ごろからコップ1杯の水に下剤1本を溶かして、覚悟を決めて一気飲み。

そのまま、ベッドに直行しました。


‥ゴロゴロゴロゴロ。

夜中2時ごろ、

モーレツに催して、トイレへ駆け込みました。

下痢でお腹は痛みましたが、

それまでの数日は血液混じりの便だったのが、ようやく茶色の便が出て、ほっとしました。


その後も、数十分ごとにトイレへ。

結局、2時から後は、眠れませんでした。


そういえば、この下剤、

飲んでから、6時間から8時間くらいで効くはず。


8時に飲んで2時、というのは、予定通りといえば、予定通りだったのでしょう。


一晩、トイレに出たり入ったりしながら、

いよいよ、大腸カメラの朝を迎えました。


‥ついに、次が最終回。

つづきは、また今度。
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by fkymhts | 2008-05-16 22:22 | 医者と患者さん

医者が患者になってわかったこと … その つづき 2

医者が患者になってわかったこと … その つづき2 です。


更新がおそくなり、ご心配をおかけしました。読んでいただけると、少し安心。クリックしていただけると、うれしいです。

いよいよ、鼻から胃カメラが入ってきます。

麻酔が効いているので、思ったほどは痛くないのですが、

ぐっと押し上げられる感じはあります。

鼻を通り過ぎて、気管の入り口にある声帯を横目で見ながら、食道の入り口へ。

気管と食道は背中合わせになっているので、検査を受ける側にとっても、する側にとっても、食道の入り口に入るまでが、一番目の難関なのです。

食道にすっと入る感じがしましたが、声帯が押される為か、思ったほど声が出ません。

それでも、時間がたつにつれて、声が出やすくなり、

胃の中、十二指腸の中を観察するときには質問もできるようになりました。

「ちょっと、そこ、近づいて見せてもらえますか。」

質問しながら、

医療者が患者さんって、検査をする側にとってはストレスなんだろうな、と、改めて思いました。

無事に、検査修了。

出血の原因となるような腫瘍(できもの、ですね)や、潰瘍もなく、

ほっとしました。


が、

上(上部消化管:食道、胃、十二指腸のことです)が大丈夫なら、

後は下(下部消化管:大腸のことです)。



胃カメラよりもハードルの高い、大腸カメラを翌日に受けることになりました。



つづきは、また次回に‥。
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by fkymhts | 2008-05-15 06:01 | 医者と患者さん

医者が患者になってわかったこと … その つづき

医者が患者になってわかったこと … そのつづき です。


3回目にもなると、シリアスなのにも慣れてきますね。いよいよ、検査当日。クリックしていただけると、うれしいです。


検査を決意した翌日。

食事を抜いて、外来の空いている時間に、血液検査をしてもらいました。

その後、おなかのCTと胃カメラ へ、

と行きたいところですが、診療の関係で、なかなか自分自身の身体が空きません。


なんとか、診療を終えて、CTへ。


そういえば、4年前も、盲腸でCTを撮ったっけ。

と、妙な感慨に浸りながら、4年前よりは良くなったCTで検査が無事終了。


いよいよ、胃カメラ、です。


胃カメラは、22歳の時に十二指腸潰瘍になってから、10回近く検査を受けているので、

勝手知ったる検査、なのですが、

実は、鼻からの胃カメラは初めて、なのです。


まず、両方の鼻の血管を収縮させるスプレーをしてもらいます。

血管を収縮させないと、カメラを入れたときに鼻血がでてしまう、ということはわかっているのですが、それでも、シューっとスプレーをされると、ちょっとしみます。


つぎに、通りの良い方の鼻に、麻酔のゼリーを流し込みます。

通りの良い方の鼻、って、言われても、わからないものですね。
左かな、と思って、自己申告しましたが、どうやら、ハズレだったのかな、というのが、後でわかりました。

このゼリーが、思ったより、しみます。

待つこと数分。

だんだんとしみる痛みも麻痺してきて、カメラと同じ太さのチューブを試しに入れてみて、鼻の通りを見ます。

が、なかなかチューブが通らず、麻酔しているといってもチューブを押される感じはわかりますので、涙がにじんできました。

幸い、角度を変えるとチューブがすっと通ったので、両方の鼻を麻酔する必要はありませんでした。

 さて、いよいよ、本番。

「口からと違って、おえっ、としにくいですし、
検査中もしゃべることができますから、楽ですよ。」

と、患者さんには説明している、鼻からの胃カメラ。

自分の身になってみると、どうだったのか。


それは、また、次回へ。
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by fkymhts | 2008-05-01 21:20 | 医者と患者さん

医者が患者になってわかったこと … つづき

医者が患者になってわかったこと のつづきです。


今日は、前回に続いてシリアスなお話。クリックしていただけると、うれしいです。

自分で自分の診療はしてはいけない、という決まりがあり、

検査を全面的に委ねることになりました。


腹部の症状なので、

食道、胃を調べる為に、胃カメラ(上部消化管内視鏡)を、

大腸を調べる為に、大腸カメラ(下部消化管内視鏡)を、

そして、他の臓器に異常がないかを調べる為に、腹部CTと、血液検査を

受けることになりました。


「病気は早めに見つけて、早く治療をした方がいいですよ。」

というのが、僕自身、患者さんにおススメしていることですが、

頭では必要だとわかっても、検査を受けることは気が進むものではない、

というのを、実感しました。


とはいえ、まな板の上の鯉。

一旦決めたからには、もう引けません。


それに、なによりも、

おなかの苦しさで食事が食べられない、

原因がわからないので不安が強い、

という状態から、早く抜け出したい、という想いが背中を後押ししてくれました。


まずは、

血液検査とCT、そして、胃カメラからです。

… 長くなりましたので、
つづく、 です。
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by fkymhts | 2008-04-26 22:17 | 医者と患者さん

医者が患者になってわかったこと

 1週間ほど前から、便が出にくく、下血することが続きました。


今日は、シリアスなお話。クリックしていただけると、うれしいです。

 最初は、「便秘かな」、

と単純に考えていましたが、

これまで、2日以上便が出なかったことがなく、

4日目を越えたあたりから、お腹が張って、食事も食べにくくなりました。

 「これは、どうも、おかしい。」


 5日目にある会合の懇親会でお酒を飲む機会があり、

アルコールが入ったためか、食事も進み、

その翌日に少し便が出ましたが、血液混じり。

 「もしかして、病気かな。」

 と、イヤな予感がしました。


 6日目からは、また便が出なくなり、からだがだるくなり、

夕食を少し食べると、すぐにベッドに入って眠るようになりました。


 7日目。

相変わらず、便が少ししか出ません。

お腹は空くのですが、ちょっと食べるとお腹が張ります。

仕事はなんとかできましたが、病院から帰ると、

食事もあまり食べられず、すぐにベッドへ。

夜中に目が覚めて、トイレに行くと、血液しか出ません。

 「もしかすると、大腸癌かも。」

 ついに、検査を受ける覚悟を決めました。

‥次回へ‥

 医者が患者になってわかったこと、を、お伝えしていきます。

いつもは、「患者さん」、と書いていますが、

自分のことをさん付けで呼ぶのはおかしいので、あえて「患者」と書いています。

ご了承ください。
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by fkymhts | 2008-04-24 01:06 | 医者と患者さん

先生だったら、どうしますか?

 よく、患者さんからたずねられる質問で、
もっとも、頭を悩ませられる質問です。


今日は、ちょっと、しんみり。クリックしていただけると、うれしいです。

 癌が進んできている患者さんのご家族とお話をする時、

呼吸が弱くなったらどうするか、

血圧が下がってきたらどうするか、

心臓が止まってしまったらどうするか、

について、ご家族とご相談しなければなりません。


 残念ながら、癌を治す治療には結びつかない、治療。

延命治療、と言われることもあります。



 回復する見込みのない患者さんに、

できるだけ負担が少ないように、

そして、それでも、

できるだけご家族と一緒に過ごせる時間が長くなるように、

と、いつも考えています。



 頭を悩まされるのは、

自分の中の答えがないから、ではなく、

その答えが、ご家族の判断基準になって良いのだろうか、という点。



 「あくまでも、個人的な意見ですが、」

という前置きが、

弱々しいということがわかっていながら、外せないのは、

そんな悩みがあるからなのです。
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by fkymhts | 2008-04-17 21:43 | 医者と患者さん