譜久山仁 の 第3診察室

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カテゴリ:診察室のひとりごと( 176 )

譜久山病院の緩和ケア連携は、こう変わってきました

 手術、化学療法、放射線治療の いわゆる3大治療は、兵庫県立がんセンターをはじめとする地域中核病院が提供しているので、それらの病院との連携が大切です。
問題は、3大治療ができなくて緩和医療目的で紹介される患者さんに、ウチの病院で何かお役に立てないか、ということ。
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以前は、抗がん治療が終わった段階で紹介をされることが多かったので、治療中止による絶望感や孤独感から信頼関係を築くことが困難で、当院に来られてから数日で亡くなられることもよくありました。
7年程前から、抗がん剤などで抗がん治療中から当院でも関わらせていただくこととし、抗がん治療を受ける患者さんを支えるようにしました。治療経過を共有することにより、患者さんとの信頼関係も築きやすくなりました。その後、症状を和らげるだけでなく希望を持って過ごしてもらえるように、漢方や免疫治療、食事療法、心理学、がんが奇跡的に治った手記などの本をいろいろと読みました。
そうして出会ったのが、温熱療法でした。
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by fkymhts | 2015-12-26 22:15 | 診察室のひとりごと

どうして 温熱療法 ?

 来年1月16日の がんの温熱療法 公開勉強会 「温熱療法って ホンマのところ どうなん ?」 まで、
ちょうど3週間となりました。
公開勉強会までの間、温熱療法についてのふくやまの想いをお伝えしますね。

 この本との出会いが、すべての始まりでした。

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 ちょうど半年前。
がんの患者さんの痛みやだるさ、吐き気などの症状を和らげる症状緩和を続けていく中、
「がんの治療ができない」という絶望に対しては何もできないことに、非力を感じていました。
その中で出会ったのが、 京都府立医大のがん温熱免疫療法 でした。
それまで、モヤモヤとしていたこころの曇りがパーっと晴れるような気がしました。

それまでの緩和医療の取り組みについては、また、明日お話ししますね。

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by fkymhts | 2015-12-25 23:15 | 診察室のひとりごと

やけどの治療、まだやってます。

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最近めっきり記事を書かなくなってしまった、やけど の治療ですが、ブログのアクセス分析を見てみてびっくり。10年前の記事を見て下さっている方が1日で50人以上も 居られるんですね。
やけどの新しい記事を書かなくなったのは、それ以降特に新しい治療をしなくなったから、というだけで、変わらず やけどの治療をしていますので、お役に立てますことがありましたら、お越しくださいm(._.)m


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by fkymhts | 2015-10-28 14:23 | 診察室のひとりごと

支える緩和ケア

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第3診察室の机の上です。
がんの患者さんの症状を共有するための「痛みの日記帳」。
ふくやまが熱を入れている ハイパーサーミア のパンフレットと、いつもお世話になっている 協和病院さんの地図。
がん患者さんの会 ゆずりは明石 のパンフレット。
必要な方は、遠慮なくお声がけくださいね(-_^)
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by fkymhts | 2015-10-27 20:55 | 診察室のひとりごと

がんの情報で迷わない為に

インターネット上にはいろんな治療の情報があふれています。
病院で一般的に行われている治療(医療保険でできる治療)は、担当の先生や医療関係者にたずねればよいですが、それ以外の治療については相談しにくいのが現状だと思います。
それらの治療について、参考になるサイトがありました。

「統合医療」情報発信サイト
「統合医療」情報発信サイトは、患者さんやご家族の方をはじめ、一般の方や医療専門家に対して、統合医療について信頼できる、正しい情報をわかりやすく紹介しているウェブサイトです。

「統合医療」は、近代西洋医学と相補(補完)・代替療法や伝統医学等とを組み合わせて行う療法であり、多種多様なものが存在します。このサイトでは、各種相補(補完)・代替療法や伝統医学に関して、現時点でわかっている科学的な情報を分かりやすく紹介しています。
(上記サイトより引用)


 統合医療は玉石混合といわれ、情報源が確かであることが重要になります。

「統合医療」情報発信サイトは、厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業に基づき、患者・国民及び医療者が「統合医療」に関する適切な情報を入手するために構築されたHPです。

ということで、サプリメントはじめ民間療法について詳しく載っていますので、参考になりましたら、幸いです。
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by fkymhts | 2015-05-26 22:45 | 診察室のひとりごと

病気中心じゃなくて、人を中心に。

医者として病気を治すのが仕事、といえばもっともですが、病気の中には治らないものもあります。また、治療には肉体的、精神的、金銭的、社会的な負担がかかるため、医療者は治療が必要と考えても患者さんが治療希望しないことがあります。
 インフォームドコンセント が定着してきたのは、医療者が病気を治すというスタンスに限界があるからではないか、と思います。
少なくとも、まち医者には、病気を持った患者さんと共に歩み、その治療を支援するhuman-centered careのスタンスが必要ではないかな、と思っています。

 譜久山病院は、あたらしい病院づくりに取り組んでいます。
人を中心とした医療・介護を提供したい人、病院を核にした新しいまちづくりの仕事をしたい人、
ぜひぜひ、ご応募下さい。
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 写真では文字が見にくいかもしれません。

以下をご参照下さい。
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by fkymhts | 2014-09-23 19:08 | 診察室のひとりごと

当直

 今日は当直。
家族と離れて過ごす夜です。

 小学校3年生の長男が学校の作文に、
「ぼくは、お母さんのような内科医になりたいと考えています。
お父さんの方は、当直が多くて忙しそうなので、ぼくもお父さんのようになれるか心配です。」
と書いていました。

 うーん。
子供心にも外科医は3Kに見えるのでしょうか。

でも、
 「ぼくが、鉄ぼうで頭をぶつけた時も、ガラスに鼻をぶつけてけがをした時も、大きないすが落ちてきて左足の親指のつめがわれたときもありました。
その度に、全部お医者さんに治してもらってとても感謝しました。」
と、すべて外科医(うち2回は僕が治療しましたが‥)にお世話になっている長男。

 果たして、どのような道に進むのでしょうか。

父に子供の時に数限りなくケガを治してもらい、
父と同じ外科医の道を選んだ僕としては、
とても楽しみです。
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by fkymhts | 2014-03-10 05:00 | 診察室のひとりごと

嬉しかったこと

今日は、嬉しかったことが2つありました。

一つは、なんと言っても、譜久山病院のホームページがリニューアルできたこと。
とても見やすく、顔の見えるホームページになりました。
ぜひ、見てみてくださいね。
譜久山病院 広報スタッフの努力の賜物、です。

そして、もう一つは、患者さんから病院食をとってもほめられたこと。
ご病状上、あまり食事が食べられない、と紹介元の病院から伺っていましたが、
ほぼ全量食べておられたので、お話を伺うと、
「とても味付けが良いです」 とお褒めの言葉をいただきました。

栄養課のスタッフの励みになります。
栄養課といえば、ブログも書いています。
こちらも見てみて下さいね。

これからも顔の見える関係作りを心がけていきます。
どうぞ、お楽しみに。
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by fkymhts | 2013-09-02 21:26 | 診察室のひとりごと

ちっちゃい?

 ご主人のお気持ちを慮って、病名を伝えないで欲しい、
といわれる奥さんが居られます。

「気が小さいので、悪いことは伝えたくないんですが…」

気が小さい、と、奥さんに言われるのも、つらいですよね。
ちっちゃい、といわれるのは、もっと ツライ ですが…

治療を自分で受けて、自分の人生を自分で決めるからには、
良いことも悪いことも知っておかないといけない瞬間があります。

ご家族を信じて、
その上で、支えていただけると、
医療者としてはうれしいです。
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by fkymhts | 2013-08-23 09:09 | 診察室のひとりごと

悲しみの支え

 がんで奥様を亡くされた方から、お便りを頂きました。
同居されている息子さんご夫婦とお孫さんに慰められて過ごされている、とのことでした。

がんで入院されて、残念ながら亡くなられた患者さんのご家族に、
「何かお役に立てますことがありましたらお知らせください」とのお葉書をお送りしており、
それに対するお返事を頂くことがあります。

公益財団法人日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団が発行した、「がん緩和ケアに関するマニュアル」には、
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家族の一員ががんと告げられ、とりわけ終末期であると知らされたときの衝撃はきわめて大きいが、家族は患者のよき理解者であり、患者が直面している苦難に患者と共に力を尽くして立ち向かっていく。患者は家族にとってかけがえのない存在なのである。

とあります。
そして、
ご家族を亡くされた方へのケアとして
患者の死後、家族の悲嘆はさまざまな形で表現され、一定の心理過程を経て悲嘆作業は終結する。家族の一員を失ったことによる悲嘆は人間の正常な反応であることを理解して、終結するまでの期間、家族を見守っていく。日本では死別後ケアは家族や親戚、親しい友人などの人間関係の中で行なわれてきたが、欧米諸国では医療従事者が行っている。核家族化が進む最近の日本においても、死別後の家族のケアへの医療従事者の取り組みが必要になることがある。

とも書いてあります。

なかなか、十分なことはできているとは言えませんが、できることを続けていき、
いつかは、ご家族を亡くされた患者さん同士が支え合うことが出来る、
また、悲しみを乗り越えられたご家族が、悲しみの最中にあるご家族に触れ合い、その支えとなって頂けるような、ご遺族の会をつくることができれば、もっとお役に立てるかな、と思っています。
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by fkymhts | 2013-06-09 07:54 | 診察室のひとりごと