譜久山仁 の 第3診察室

shinsatsu.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:診察室のひとりごと( 176 )

安心 するために

今日の一言。

 安心というものは、自らが参加しない限り守れないものだと思います。
何の負担もしないで、自らの役割も果たさないで、ただ他人から与えてもらおうとしたところで、決して安心を得られることはないでしょう。

村上智彦著 「医療にたかるな」 より

僕が、去年一年間お世話になったリーダーは、
「被害者にならないで下さい。」
というメッセージを一年の始めに伝えてくれ、
その一言が活動でくじけそうな時に僕を支えてくれました。

被害者にならない
つまり、行動を起こす当事者になり、
自らが参加、参画し、自らの責任を負担して役割を果たすことが、
チームの一員として活動する為には必要不可欠です。

そうやってきたから、
結果がどのようなものになったとしても、
参加・参画の過程により、
「自分はやれるだけのことをやったんだ。」
という安心を得ることができたのでしょう。

たまたま同じ苗字の昨年のリーダーに、
心より感謝、です。
[PR]
by fkymhts | 2013-06-07 00:17 | 診察室のひとりごと

家に帰ろう

「先生、家に帰りたい。」
患者さんのその一言で、僕たちは動き始めました。

がんの症状緩和が主な治療となっている患者さん。
がん治療の専門病院からの紹介で緊急入院。
症状緩和に成功、ご家族の協力もあり、一旦はご自宅へ退院されました。
が、1週間で新たな症状が出てきて、再度入院。

入院後、新たな症状に対する治療を行い、すこし楽になりましたが、
「家に帰っても、家族に迷惑をかけるしなあ…」と言われ、
「家に帰ってみたら、大変でした。」と、ご家族。

もう、ご自宅へ帰ることはできないかな、
と、緩和ケアのチームでも退院についてはあきらめモードが漂い始めました。

それが、数日後、
「先生、今日、帰りたい。」
普段は控え目な方が、はっきりと意思表示をされたのです。

ご家族も、
「そこまで言うのだったら」
ということで、急遽、退院前カンファレンスを開催。

いつもお世話になっている訪問看護ステーションの看護師さんも参加して下さり、
トントン拍子で退院が決まりました。

退院の日、心なしか活気が無いように見えましたが
「ご自宅に帰るのは楽しみですか?」
という問いに、
「はい。」と力強く返事をされました。

支えて下さる家族に囲まれて、住み慣れたご自宅で過ごせる時間は、
たとえ医学的なサポートが少なくて心配なことを差し引いても、
何にも勝るもの。

先日、見学をさせて頂いたケアタウン小平の記事を見ながら、そう思いました。

病院内の業務が落ち着いたら、地域で生活をされている患者さんのもとへ、往診に出かけたいな。
[PR]
by fkymhts | 2013-06-05 22:25 | 診察室のひとりごと

初インフルエンザ。

 ふくやまが当直中の病院に高熱で来られた方の診断がつきました。
最近、増えてきているようですので、要ご注意!

ちなみに、
・インフルエンザワクチンは注射してから効果が出るのに2週間ほどかかります。
・ワクチンで予防をすることは出来ません。
ただ、
・かかったときの症状を軽減することが期待できます。

ということで、高い熱が出たら、インフルエンザも疑ってくださいね。

ちなみに、厚生労働省のページがわかりやすいです。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
[PR]
by fkymhts | 2012-12-09 21:58 | 診察室のひとりごと

こんな緩和ケアにしていきたいな…

 がんによる苦しい症状を和らげるために、
チームで緩和ケアに取り組み始めてから、5ヶ月が経ちました。



今日は、譜久山病院に必要とされている緩和ケアについて、チームの立ち上げの時から一緒にがんばってくれているA先生とお話をした内容をお伝えします。
クリックでブログランキングにご協力、お願いいたします。


 患者さんは、がん、と診断されると、
まず、
がんを治したい
と思われるでしょう。
そして、がんセンターや大学病院、市民病院などの中核病院(いわゆる、大きな病院)で、
専門的、根治的な治療を希望されるでしょう。
この段階で、譜久山病院がお役に立てることは、
いち早くがんを発見して、適切な医療機関にご紹介することです。

緩和、という言葉はこの段階では適切ではないかもしれませんが、
がん、というつらい現実に直面する患者さんをサポートする役割は、大変重要です。
チームとして、ではなくても、個人的に 緩和 の心を持って、患者さんに病状をご説明しています。


 治療が無事にひと段落つくと、次に心配なのは、
再発が怖い
ということでしょう。
再発を予防するために抗がん剤治療をしたり、
早期発見のために定期検査を受けたりするようになりますが、
この時も、始めに治療をしてもらった先生や、
検査結果が残っている中核病院での治療を希望されるでしょう。

ただ、中核病院は、専門的、根治的な治療に対応することが主な役割になっていますので、
様子を見るために外来通院を続けたり、緊急時にすぐ対応してもらったりするのが難しい、
ということが、現実的にはあります。

こんなときに、患者さんが困られないように、
中核病院の先生と連携をして、一緒に患者さんを診ていくのが譜久山病院の役割であり、
そして、その患者さんが持っている、がんによる苦しい症状を和らげるのが、
譜久山病院の緩和ケアのチームに必要とされていることじゃないかな、という結論に行き着きました。

そして、もちろん、
再発したり、残念ながら発見された時点で治療ができない進行がんの患者さん。

この方たちは、苦しまずに最期を迎えたい、と思っておられるでしょう。
そして、この患者さんにとって、とても大きな支えとなるのは、
それまで一緒に暮らしてこられたご家族の存在です。

ご自身が住みなれた地域で、ご家族がお見舞いに来られやすい病院で、最期を迎えたい、
と言われる方がおられます。

この方たちが、安心して入院治療を受けることができ、
そして、可能ならば、ご自宅で過ごす時間を持つことができるように。
何か急なことが起こったときには病院で受け入れる態勢で、
ご自宅で過ごされる貴重な時間をサポートできるように。

こんなことも、
譜久山病院の緩和ケアのチームに必要とされていることじゃないかな。

緩和ケア病棟を持っておられる病院には、
ハード面や専門スタッフの面で及ばない点が多々ありますが、
今の建物、今のスタッフでできることはたくさんあります。

お一人お一人の患者さん、そして、ご家族の方と関わらせて頂きながら、
こころ優しいチームのみんなと、少しでもより良い緩和ケアを作っていきたいです。
[PR]
by fkymhts | 2011-04-29 00:22 | 診察室のひとりごと

いよいよ、新年度



新しい年度が始まりますね。
今年度も、クリックでブログランキング応援、よろしくお願いいたします。


 久しぶりに、ブログの背景を変えてみました。
やはり、4月はこの花、ですよね。

 今年は、ふくやまの長男が小学校に入ります。

山は富士、
花は…、の桜が、きれいに咲きますように。

 みなさんも、すばらしい新年度を迎え、
そして、すばらしい一年をすごされますように。
[PR]
by fkymhts | 2011-04-01 02:21 | 診察室のひとりごと

病院でも、地震支援

 微力ながら、医療機関でないとできない支援をして行きます。
通院される患者さんのご理解とご協力に、心より感謝します。

c0029677_18144617.jpg

[PR]
by fkymhts | 2011-03-24 17:51 | 診察室のひとりごと

おしらせ と おわび

 今日は、この 第3診察室についての おしらせ と おわび です。



たくさんの方に届きますよう、クリックでブログランキングにご協力お願いします。


 気がつかれた方もおられるかもしれませんが、
先日から、第3診察室のコメントを承認制にさせていただきました。

治療などとまったく関係の無い、不適切なコメントが書き込まれることが多々あるので、
それを防ぐためです。

それ以外のコメントは、拒否するつもりはまったく無いのですが、
コメントの承認をするのに時間がかかってしまい、
すでにコメントを頂いた方へのご返答が遅くなってしまいました。

ご不安があって書き込みを頂いた方への対応が遅くなり、申し訳ございませんでした。

今後は、コメントの承認を一両日中にできるように心がけてまいりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
[PR]
by fkymhts | 2011-01-13 23:18 | 診察室のひとりごと

ダイエットにちょっと役立つお話

昨日は、のばすだけダイエット、のお話をしましたが、
今日は体重を増やさないようにするお話。



お役にたつお話でしたら、ブログランキングへ、ご協力ください。
クリック、よろしくお願いしますね。



1kgの体重って、食べ物にするとどの位の量かわかりますか?

たった、これだけで、1ヶ月で1kg増えてしまうんです。
c0029677_5291341.jpg


ポテトチップの小さい缶で、一気に食べきってしまうかもしれない量ですが、
これで270キロカロリー。

体重1kgが、7000キロカロリーに相当する、と言われていますので、
このポテトチップや、同じカロリーのお菓子を1ヶ月食べると、1kg以上太るんです。

ちょっと、口さびしいな、と思って、
お菓子を手にするときは、
カロリー表示も見てくださいね。

240キロカロリーのお菓子を我慢することが出来たあなたは、
誘惑に負けた時と比べて、1ヶ月で1kgのダイエットに成功しています。
[PR]
by fkymhts | 2011-01-05 05:22 | 診察室のひとりごと

今年の抱負

三が日も最終日。
今年の抱負は立ちましたか?

譜久山病院では、今年、大きな目標を立てました。


病院敷地内 禁煙 です。

本来、健康を求めて、皆さんが集まる病院で、健康には百害あって一利なしのタバコを吸うことは、周りの方にも、ご本人にも良くないことです。

心配なのは、タバコを吸う看護師さんなどの病院スタッフなのですが、

「やめようとしても、なかなかやめられなかったので、いいキッカケになりました。」

といううれしい声が聞こえました。

やめたくてもやめられない方へ。

2月5日に、禁煙指導の第一人者、高橋 裕子 先生をお招きして、公開勉強会を開催します。

是非、ご参加下さい。

詳しくは、病院ホームページまで。
http://www.fukuyama-hp.jp/?p=255

c0029677_19272135.jpg

[PR]
by fkymhts | 2011-01-03 18:56 | 診察室のひとりごと

命にかかわる 救急

 今日は、ふくやまは当直です。

救急車で運ばれる患者さんが続きましたが、

手遅れになると、命にかかわる状態だっただけに、

間に合ってほっとしました。




たくさんの方に第3診察室がお役に立てますように、
クリックでブログランキング応援お願いします。


 食べ物をのどに詰まらせ、意識がない状態で救急車で運ばれた患者さん。

緊急で内視鏡を行い、気管に詰まっていた食べ物を無事に取り除くことが出来ました。

意識も戻り、一安心。

不安気だったご家族の方も、とても喜んでおられました。



 その次も、意識がない、とのことで、救急から受け入れの依頼。

糖尿病の治療を行っている、とのことで、ひょっとすると、と血糖を測ると、

22!!

(ちなみに、ウィキペディアによると

1. 血糖値が約80mg/dLを下回ると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が極端に低下する。
2. 約65-70mg/dLに低下すると、血糖値を上げるホルモンであるグルカゴン、アドレナリンが大量に放出され始める。
3. 約60-65mg/dLに低下すると、三番目の血糖値を上げるホルモン、成長ホルモンが放出される。
4. 最後に60mg/dLをきるようになると、最後の血糖値を上げるホルモン、コルチゾールの分泌が亢進する。

血糖値が50mg/dlを下回ると、大脳のエネルギー代謝が維持できなくなり、精神症状をおこしはじめ、さらには意識消失を引き起こし、重篤な場合は死に至る。


ということでした。

なので、22mg/dLと言うのは、非常に重篤な状態で、

意識消失を起こしているまま、発見が遅れると命にかかわる状態です。

ブドウ糖液を注射すると、すぐに意識が回復し、

血糖も上昇しました。


患者さんの突然の急変にも動揺せず、

救急隊到着までの間、救命処置を行われていたご家族も、

緊張が解けたのか、多弁になっておられました。


救急医療をしていて、患者さんのお役に立つことが出来て良かった、

と思える当直でした。


と、

当直は、まだ、終わっていませんでした。

明日の朝まで、地域の人々が平穏に過ごされますように。
[PR]
by fkymhts | 2010-07-23 00:37 | 診察室のひとりごと