譜久山仁 の 第3診察室

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カテゴリ:手術室で( 7 )

外科 のち 麻酔科

今日は、皆さんにあまり知られていない、ふくやまの仕事についてのお話です。



外来で見かけない時には、実はこんなこともしているんです。
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10月から整形外科のI先生が復帰され、
整形外科の手術が始まりました。

復帰されてから初めての全身麻酔手術で、
ふくやまは、麻酔医として手術が安心、安全にできるよう、お手伝いです。

手術前に患者さんの診察に伺った時に、
「何かご不安なことはありませんか?」
と尋ねると、
「I先生を完全に信頼しているので、何も心配なことはありません。」
というお返事が、笑顔と共にかえってきました。

それだけ信頼して貰える、ということは、
素晴らしいことですね。

ふくやまも、がんばります (^-^)
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by fkymhts | 2010-10-20 15:26 | 手術室で

腹腔鏡手術、ちょっと知られてきたかな…



認知度が上がってきたようです。認知度をさらに上げるために、クリックしていただけると嬉しいです。


 今年は、第1週から腹腔鏡の大腸手術がありました。

手術のキズが小さいので、痛みはほとんど訴えられず、手術翌日から歩いておられます。

また、手術後につらい、絶飲(飲み物を飲んだらいけないこと)も、手術当日のみで、
翌日からはお水、お茶などを飲んでおられます。

手術のあとしばらくの間は、あまりお腹が空かないこともあり
食事を我慢することはなんとかなるんですが、
飲み物を飲んだらダメ、というのは、とてもつらいこと、なんですよね。

 
 別の患者さんで、大腸に癌が疑われる腫瘍がある患者さんがおられました。

手術のお話をすると、
「腹腔鏡での手術って、できるんですか?」
との質問が、70代後半のご家族から出てきました。

腹腔鏡の認知度が上がってきているんだ、
と、実感した瞬間でした。
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by fkymhts | 2009-01-10 23:02 | 手術室で

身体の負担の少ない手術

身体の負担が少ないことを、低侵襲 といいます。


今日は、低侵襲手術のお話。
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胃がん、大腸がんなどの手術で、
おなかを開ける開腹手術と比べて、腹腔鏡の手術は低侵襲と言われています。

低侵襲が、患者さんにとってどのように良いか、というと、

手術のあとの痛みが少ない。
手術後、食事ができるようになるまでの日数が短い。
退院するまでの日数が短い。

というように、とても良いのです。

先週の木曜日に腹腔鏡手術を受けられた患者さんが、
今日、退院されました。

手術後の痛みはあまりなく、
手術後4日目から食事を食べられ、
手術後1週間で退院となりました。

患者さんにとって、貴重な時間。

腹腔鏡を使った低侵襲手術で、
病院の中で過ごさないといけない時間は、すこしでも苦痛を少なくして、
病院の中で過ごさないといけない時間自体を、すこしでも短くしていきたいです。
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by fkymhts | 2008-12-18 23:26 | 手術室で

腹腔鏡、デビュー戦



ついにデビュー、です。譜久山病院の新しい腹腔鏡。
今日は、ラパロのお話。クリックしていただけるとうれしいです。

 納品されてきたばかりのピカピカの腹腔鏡で手術。

記念すべき第一例目は、
腹腔鏡下胃部分切除術でした。

開腹手術なら、みぞおちからおへその横までをズバッと切ってする手術。

腹腔鏡手術では、
おへその下に径12mm、両側のあばらの下とその足側に、
径10mmと5mmのトロッカーという機械を差し込んで、
そこから手術器具を出し入れして手術を行う為、
キズの痛み、手術後の回復にかかる時間、傷あと、
すべて、開腹手術よりも小さく、少なくて済みます。

あたらしい腹腔鏡は、
画像もきれいで、細かいところまでくっきりと見え、なんも言うことなし、です。


ちょっと、マニアックな内容になってしまいましたが、

消化器外科医として、たいへん嬉しい一日でした。


しばらく、手術の予定が続きます。

侵襲(ダメージ)の少ない腹腔鏡手術で、患者さんが早く日常生活に復帰できるよう、
がんばります。
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by fkymhts | 2008-10-23 22:53 | 手術室で

ウソのような ホントのはなし

 右と左と両方の治療をしましたが、
片方しか手術料は請求できません。


今日はちょっと、納得がいきません。
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 て、聞いたら、
「えっ?」
と、思いませんか?


 鼠径ヘルニア

一般には、「脱腸」と説明されることが多いのですが、

足の付け根の少し頭側に、ぽこっとでっぱりがでて気がつくことが多い病気があります。


 ご高齢の方の中には、左右両側になることがあり、
「入院して手術をするのなら、両方とも治して欲しい。」
というご希望が、当然のことながらあります。

 そこで、両方の手術をするのですが、
なぜか、手術料(診療報酬)が、片方分しか請求できないのです。

 
 右と左。
全く違う場所なので、当然、手術の手間も2倍。
でも、診療報酬は請求できない。

 とっても、不思議です。

 ただでさえ、諸外国と比べて手術についての評価が低い日本。

よく比較される、虫垂炎での手術入院での国際比較では、(AIUのホームページ参照)
パリでは3倍
ニューヨークでは4-5倍
ホノルルでは7倍 の治療費がかかります。

 手術の評価を諸外国並みにするのが困難でも、
2倍の仕事をしたら、それだけの評価はして頂きたいものです。
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by fkymhts | 2007-11-20 23:20 | 手術室で

らぱころん

らぱあっぺらぱたんに続く、第3弾。

らぱころん のご紹介です。


今日は、久々の外科のお話です。
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らぱころん

正式には、

Laparoscopic-Assisted Colectomy (らぱろすこぴっく あしすてっど これくとみー)

腹腔鏡補助下大腸切除術。

略して、LAC(らっく)と呼ばれることもあります。


以前は、大腸癌の手術、というと、
おへその少し上から恥骨の上までを
ズバッと 切る 開腹手術 しかありませんでした。
これで、キズの大きさは、約20-25cmくらい。

今は、腹腔鏡を使って、小さいキズで手術をすることが可能になってきています。

どのくらい小さいか、というと、
腹腔鏡(カメラ)を入れる為のキズが1.5cm,
手術の機械(マジックハンドの先にはさみなどが付いているもの)を入れる為のキズが1.5-2cmを3カ所,
切除した腸(癌の部分ですね)を取り出すためのキズが4cm。

開腹手術と比べて、手術後の経過が良い、という論文の報告もされています。
結果を簡単に言うと、(LAC:らぱころん、 OC:開腹手術)
術後臨床経過では
LACで疼痛が少なく,
消化管機能回復が早く(経口摂取開始:LAC : 3.0±2.8日vsOC : 5.8±1.6日,p<0.0001),
術後在院日数が有意に短かった(LAC : 15.8±6.8日vsOC : 26.5±7.2日, p<0.0001)

つまり、
開腹手術では、食事開始まで6日前後で、退院まで27日前後だったのが、
らぱころんでは、食事開始まで3日前後、退院まで16日前後 と
手術後の回復が早かったと言うことです。

すべての大腸癌の患者さんにらぱころんが可能なわけではありませんが、
手術をしないといけない時に、大切な選択肢として考えられると思います。

らぱあっぺ、らぱたん、らぱころん

腹腔鏡手術で、
出来るだけ手術後の痛みが少なく、
回復が早くなるように、していきたいです。
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by fkymhts | 2007-06-30 17:36 | 手術室で

らぱあっぺ

 らぱあっぺ、と聞いて、
どこかで聞いたことがある、と思ったあなた。

そう、

スルドイ

ですね。
らぱたんの仲間、なんです。

正確には、
ラパロスコピックアッペンデクトミー
laparoacopic appendectomy

といって、

腹腔鏡下虫垂切除術

つまり、

従来のおなかを切る手術ではなく、
腹腔鏡を使って虫垂をとる手術(いわゆるモーチョーの手術)なんです。


モーチョーの手術って、
腰の麻酔で、すぐに終わる手術じゃないの?

と思ったあなた。


実は、

大変なモーチョーの手術もあるんです。


やせていて、
はじめておなかが痛くなった、いわゆる初発のモーチョーの場合。

できるだけ小さいキズで(大体2-3cm前後)、
あとが残りにくいような皮膚の縫い方をして、
脊椎麻酔(腰の麻酔)、開腹手術を行います。


でも、
しっかりとした体格で、
(もっとストレートにいうと、皮下脂肪が多くて)
虫垂が奥深くもぐりこんでいて、
炎症が強いモーチョーの場合、

開腹手術では、大変なんです。


このような場合は、開腹手術では2-3cmのキズで手術をすることは到底不可能で、
場合によっては10cm近くおなかを開けないといけなくなります。

腹腔鏡下手術、つまり、
らぱあっぺだと、
カメラ(腹腔鏡)を入れる為に3cmのキズが1ヶ所。
その他、鉗子(かんし:手術で使うマジックハンドみたいな器具のこと)を入れる為に1-2cmのキズが2-3ヶ所。
と、小さいキズで手術ができるんです。

その上、
開腹だと術者しかおなかの中が見えないのが、
腹腔鏡だと手術室にいる全員がおなかの中を見ることができ、
安全に手術ができます。

また、
手術後の痛みははるかに小さく、早い時期に動くことができるので、
入院期間を短くすることもできます。


まだ、モーチョーを持っていて、
胸に(おなかに?)手を当てて、思い当たることのあるあなた。


手術をするなら、

らぱあっぺ

ですよ。
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by fkymhts | 2007-03-29 22:43 | 手術室で