譜久山仁 の 第3診察室

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休養

 今日は、当直明けでした。


ゆったりとした一日でした。クリックしていただけると、うれしいです。


いつもは家に帰ってからも、外出の予定を入れていることが多いのですが、

今日は、家でゆっくりと過ごしました。


 ちょっと昼寝をするつもりが、気がつくと夕方。

携帯電話のアラームでは、目が覚めないほど深く眠っていたようです。

 
 休みの日でも、いっぱいいっぱいまで予定を入れてしまいがちですが、

時には、ゆっくりと休むことも必要なようです。


 明日からは、心身一新。

リフレッシュして、がんばります。 
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by fkymhts | 2007-08-31 21:43 | 白衣を脱いで

目でみる脂肪

 メタボリックシンドロームという言葉、ずいぶん聞きなれてこられたと思います。


気になさっているところを、恐縮ですが、今日はメタボネタ。クリックしていただけると、うれしいです。

 メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満が原因で引き起こされる、

糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病のことを言います。


この、内臓脂肪

目でみることが出来るんです。


といっても、

手術でおなかを開けて直接見るのではなく、

CTを使って見るんです。


 おへその周りのCTで、メタボリックシンドロームの原因となる内臓脂肪、

そして、体の表面からつまめる皮下脂肪の量を計算することが出来ます。


 メタボリックシンドロームの診断の為のCTの検査は、

保険を使うことは出来ず自費になります。

CT検査、というと、費用がかかるように思いますが、

Googleで調べてみますと、2500-5000円で、3000円前後の費用設定が多かったです。


また、検査にかかる時間は約5分位で、食事を食べていても検査はできますので、

「ちょっとメタボかな」と気になる方、

おなか周りの脂肪が気になる方、

自分の脂肪を自分の目で確かめてみるのもいいかもしれません。



 生活習慣改善の第一歩は、現状把握から。

ご不明な点がありましたら、ご相談ください。
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by fkymhts | 2007-08-30 22:24 | 診察室のひとりごと

White lie

 Whiteは しろ
lie は うそ


時には、「僕はこの瞳で嘘をつく。」ことが必要になります。
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真っ赤なうそ  ではなく、
白いうそ  です。

相手を傷つけないようにするためにつく うそ。


患者さんと、そのご家族と関わることが多いと、
どうしても、本当のことだけでは、すべてを解決することができません。


病名、
予後(あと、どれくらい生きることができるか)、
検査や手術の危険性、
など。


患者さんご本人のこと、ではあるのですが、
患者さんご本人にお話すべきかどうか、迷うことがよくあります。


本当のことをお話しするかどうか、
本当のことをご本人が知りたいかどうか、

その患者さんのことを個人的に知らない医者としては、
ご家族にまず、お尋ねすることが多いです。


以前より、
がんの告知が一般的になってきて、
自己決定権が重視されるようになってきています。



自分のことは自分で決める。

それはそれで、もちろん大切なことなのですが、

自分のことでも自分で決めたくない、という選択肢もあっていいと思うのです。



知る権利、があるのと同じように、

知りたくない権利、知ることを拒否する権利もあってもいいでしょう。



患者さんの来し方(こしかた)を知っているご家族に、

その患者さんの人生観、死生観をお尋ねした上で、

ご本人に病気の治療についてご相談する。



その中で、

White lie は、なくすことができないもの、だと思うのです。



真っ赤なうそ、はいけませんが、

思いやりから出る 白いうそ。



打算や利己から離れた、

真っ白な心からでる、うそ なのでしょう。
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by fkymhts | 2007-08-29 22:01 | 医者と患者さん

病院を守る

 いきなり、なんだ、というタイトルですが、
何のことはない、お留守番、の話です。


お留守番、いないと困りますよね。今日は病院のお留守番のお話です。
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 病院には、かならず、医師がいないといけないことになっています。
24時間、365日。
まったく、欠けることなく、
だれかが病院の中にいないといけないんです。

 これって、実は、大変なことで、
医師が30人いる病院でしたら月に1回、病院を守っていたらいいのですが、
10人の病院では、月に3回、
5人の病院では、月に6回、
だれかが、夜も病院を守っていないといけないのです。

 医者になってから、すぐに当直をする生活に慣れてしまった身にとっては、
月に6-7回当直をするのが当たり前のように思えていましたが、
ふと冷静になってみると、
実は、これって、かなりのハードワークなんだ、
と思うようになりました。

 病院は、
その地域にとって、身体の上で、安全、安心のよりどころでなければなりません。

 その病院が常に機能できるように、
病院を守る医師が、継続して仕事をできる環境作りが必要です。

 医師不足 に 加えて、
医師の地域別、診療科目別の偏りが、著明になってきています。

 どの地域でも、病院を守る医師が良い状態で仕事ができるように、
医師数の増加、救急体制の整備を国策として整えて欲しいものです。

 ない物ねだりをするだけでなく、
自分たちの病院でできることとしては、当直明けの医師が休養を取れるようにしていますが、病院を守ることのできる医師の数が増えない限り、根本的な問題は解決しないように思います。

 お留守番、とはいえ、
あなたの命を預かるかもしれない、病院を守る大切な役目。

 医療崩壊が取り返しがつかなくなる前に、
お留守番ができる医師が増えることを、心より願っています。
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by fkymhts | 2007-08-27 23:08 | 診察室のひとりごと

特定健診

特定健診、って、知ってます?


今日は、健康にまつわるニュースです。少し長いですが、お付き合いください。
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来年の4月から、健診が新しくなるんです。

特定健康診査とは、
「糖尿病その他の政令で定める生活習慣病に関する健康診査」(第18条第1項)
として新しく作られた健診です。

これまでの健診は、
医療保険各法に基づいて医療保険者が行う一般健診、
労働安全衛生法に基づいて事業者が行う健診、
老人保健法に基づいて市町村が行う健診
として、行われてきました。

これまでの健診の目的としては、
個別疾患の早期発見・早期治療 でしたが、
健診の結果についての保健指導は、
プロセス(過程)重視の保健指導、でした。

ぶっちゃけた話、
結果はどうであれ、指導はしたよ、ということです。


特定健診の目的は、
内臓脂肪型肥満(早い話が、メタボリックシンドロームです)に着目した
早期介入・行動変容です。

つまり、
メタボリックシンドロームの人を早く見つけ、
医師、保健師、管理栄養士などが早め早めに関わり始め、
その人の生活習慣を変える(行動変容といいます)ことにつながる指導を行う
ことを目的としています。


そして、特定健診の保健指導の特徴は、
プロセスを重視するのではなく、
結果を出す保健指導 である、ということです。


どのようにしたら結果が出るのか、
というご質問や、
そう、うまく結果が出るのか、
という疑問の声はあるでしょうが、

やりっぱなしではなく、
結果を出すことを重視した健診となっていることは、大きな進歩だと思います。


また、
結果を出すための指導に役立つ資料をわかりやすく作ってくれていて、
誰でもダウンロードできることは、とてもありがたいです。

ちなみに、
1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ
というのが、生活習慣病予防のスローガンで、
運動についてはこちら
食事についてはこちら
禁煙についてはこちら
からわかりやすい資料をダウンロードできます。



特定健診を行うことにより、
医療費の高騰を本当に防ぐことが出来るのか、
という問題については、

来年度から始まる40~74歳の新しい健康診断(特定健診)の結果、受診者の5割が医療機関での診察が必要になる恐れがあることが、人間ドック受診データの分析でわかった。

もし中高年の半分が健診後に医療機関を受診すれば、医療費の高騰につながる恐れがある。


と、いう皮肉な結果も出ていますが、
異常に対して早めに生活習慣を改善し、それでも不十分ならば治療を開始することは、
結果として糖尿病、高脂血症、高血圧の進行を防ぐことができ、
長期的には医療費の低下にもつながると思います。


 病気を治すだけでなく、その人の体全体を健康にしたい、
というのが、僕の患者さんに対する想いですので、
生活習慣病の予防、早期発見、早期治療は重点的に取り組んでいきたい課題です。


 「もしかしたら生活習慣病?」と思われたら、譜久山病院までご相談ください。
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by fkymhts | 2007-08-26 23:33 | 病気のこばなし

他人と過去は 変えられない

と、言われます。

では、変えられるものは何なのでしょう。


今日は、ひとりごとです。ちょっと、別の考え方をしてみませんか?
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変えられるものは、自分と未来。


そして、自分と未来を変えるためには、

いま、行動を起こしたらいいんです。


どんな、小さな行動でも、

積み重ねれば大きな変化につながります。


そして、

自分と未来を変えることが出来るようになったら、

もう少し、広い視野で、物事を見ることが出来るようになります。


過去は、確かに、変えられません。

でも、

他人を変えることは、本当にできないのでしょうか。


他人が、自分とまったく関係のない人で、

他人の課題(変えなければいけないこと)が、自分とは無関係、と考えると、

他人を変えることは出来ないでしょう。


でも、他人の課題が、自分に関係すると考えると、

その課題は、自分にとっても解決しないといけない共通のものになってきます。

そうなると、

変えられるものは、 自分と未来。


なので、自分で変えることができる課題ができてきます。


そして、その共通の課題を解決していく過程で、

他人である相手が、かわっていく、かも、しれません。


変えることはできなくても、

変わっていくことを期待できる可能性はあります。


他人は変えられない。


でも、他人を YOU ととらえるのではなく、

自分も関わっているWE ととらえて、

その課題を YOUR PROBLEM ではなく、

OUR PROBLEM と考えると、

自ら行動を起こして、

良い方向に変えていくことは、可能だと信じています。
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by fkymhts | 2007-08-23 06:58 | 診察室のひとりごと

長生きできる体重は?

 とっても太っている人 が、 早死にしそう。
というのは、なんとなく、納得できると思います。


今日は、とっても気になる体重のお話。
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 では、どのくらい太っていると、寿命に関係するのか。
また、やせていたら大丈夫なのか。

という問題について、

厚生労働省多目的コホート研究 という研究がされています。

題して、

肥満指数と死亡率との関係について。

 肥満指数 とは、BMIとも言われます。

BMIは、Body Mass Indexの略語で、
体重(kg)÷ [身長(m)]2
の計算式で求められます。

体重の単位はキログラム、身長の単位はメートルですので、
体重70キロで身長が1.72メートル(172センチ)であれば、
70÷1.72÷1.72=23.7と計算します。

さて、それでは、どのくらいの体重が良い体重なのか。

BMIが22である体重が、理想体重と呼ばれています。

172cmの人ならば、
1.72x1.72x22=65.1 kg が理想、ということになります。

ところが、
肥満指数と死亡率との関係について の研究では、
男性、女性ともにBMIが 23.0-24.9の人の死亡率が一番低かったのです。

そして、
男性ではBMIが27以上の人、
つまり、172cmでしたら79.9kg以上の人の死亡率が高くなっています。
その中でも、BMI30以上の人では、
BMIが 23.0-24.9の人と比べて死亡率が約2倍と高くなっています。

また、
女性では、BMIが25をこすと死亡率が高くなる傾向にありました。


それでは、やせていれば良いのかというと、
BMIが23.0-24.9の人と比べて、
男性ではBMIが22.9以下で、女性ではBMIが18.9以下で死亡率が高くなる傾向でした。


つまり、
太りすぎていると、もちろん長生きは出来ませんが、
やせすぎていても亡くなる可能性が高くなります。

そして、
太っていることについては、これまで言われているBMI22という数字は、
少なくとも死亡率の点から言うと理想的ではなく、
BMI23.0-24.9がもっとも死亡率が低い数字となりました。

172cmの人は、
必ずしも65.1kgが長生きできる体重ではなく、、
68-73.6kgくらいが最も死亡率が低い、ということになります。

もっとも、
同じ73kgでも、脂肪の多い方と筋肉質の方ではまったく違いますので、
体重だけを目安にするのではなく、
脂肪の量も参考にする必要はあります。

脂肪の量については、また、お知らせしますね。
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by fkymhts | 2007-08-22 23:32 | 診察室のひとりごと

盆踊り(後編)

 さて、お盆のお話に続いて、いよいよ盆踊りのお話です。


へえーっ、そうだったんだ、と
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 盆踊りの原型は、

鎌倉時代、時宗(じしゅう)の開祖である一遍上人(いっぺんしょうにん)が広めた念仏踊りと、祖先供養が結びついたのが始まりのようです。

やがて笛や太鼓でにぎやかに囃すようになり、そろいの衣装で踊るなど、変化に富んでいき、

江戸時代になると歌や三味線なども加わり、一層、娯楽性の強い行事に発展していきました。


盆踊りには、「行列踊り」と「輪踊り」があります。

「行列踊り」は、列を組んで歩きながら踊るもので、その代表は「阿波踊り」です。

「輪踊り」は、櫓を中心にしてその周りを踊るもので、町内会ではこの踊りをしているところがほとんどではないでしょうか。


そもそも、この「輪踊り」は、

古代日本で神様が降りてきたところを中心に、輪を作って踊った名残とされています。


 祖先を供養し、信仰するという、日本のすばらしい伝統に基づく盆踊り。

子供のころには、楽しいお祭りという認識しかありませんが
伝統に基づいくからこそ、長い時代にわたり、日本全国で、毎年行われているのだと思います。



 祖先は、自分の親から時代を遡ってたどり着く人たちのことです。

 亡くなった祖先を大切にするお盆の習慣と一緒に、

今生きている自分の親、祖父母、目上の人たちを敬う気持ちを大切にしたいものです。
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by fkymhts | 2007-08-19 17:57 | 白衣を脱いで

盆踊り(前編)

 町内の盆踊りに行ってきました。


盆踊り、行きましたか?。
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どうして、盆踊りって、あるんだろう、
どうして、この時期に何だろう、
と、「日本人のしきたり」を紐解いてみました。

盆踊りは、文字通り、
お盆の時期に、精霊がこの世に戻ってきたのを供養するための踊りです。

お盆は、
7月15日を中心とした祖先供養の時期を言います。
現在では、旧暦の7月に行う地域と新暦の8月に行う地域があるようです。

お盆は、精霊会(しょうりょうえ)、盂蘭盆会(うらぼんえ)

(すごいですね。
うらぼんえ、と入力すると、一発で変換されました。ちょっと驚いたのでわき道にそれましてしまいました。と、話を戻して、)

などとも言います。


 精霊とは、祖先の霊のこと

また、盂蘭盆とは、「逆さに吊るされた苦しみを救う」という意味のサンスクリット語(古代インドの言葉)

だそうです。

では、なぜ、7月15日かというと。

釈迦の弟子である目連が

「死んだ自分の母親が、地獄に落ちて逆さ吊りの罰を受けて苦しんでいますが、どうしたら救われるでしょう」と釈迦に教えを請うたところ、

「7月15日に供養しなさい」と言われました。

そこで、目連がこの日に手厚く母親の供養をしたところ、母親は救われて極楽浄土に行くことが出来た、という話に由来します。

このことから、7月15日の盂蘭盆会の行事が生まれ、

日本に伝わり独自の祖先信仰と融合して、日本ならではのお盆の習慣が作られていきました。


と、お盆のことだけで、かなり長くなってしまいましたので、
盆踊りは、また明日にしましょうね。
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by fkymhts | 2007-08-18 23:00 | 白衣を脱いで

SAS(睡眠時無呼吸症候群)って、知っていますか?

SAS というと、 Southern All Stars (サザン) と来る方が多いと思いますが、

今日は、Sleep Apnea Syndrome:睡眠時無呼吸症候群 についてです。


今日は、ちょっと気になる話題です。
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国が3000人を対象に、不眠についてのアンケート調査を実施した結果
「昼間眠くなってしまう」という人が10%くらい、いたそうです。

この中で一番頻度の高いのが睡眠時無呼吸症候群です。

睡眠時無呼吸症候群は、

睡眠中、のどの上気道がふさがり、呼吸が10秒以上止まる状態(無呼吸)が、1時間に5回以上起きる症状を言います。

2003年2月、乗務中に居眠りした山陽新幹線運転士が、この疾患だったことから注目されたことを覚えておられる方も、多いでしょう。

患者は全国で推定200万人を超えると言われています。

睡眠障害による交通事故や労働災害などによる社会的損失は、わが国で1年間に3兆5000億円と言われています。

そのうち、昼間眠くなってしまう人が10%を占めると考えると、3500億円。

睡眠時無呼吸症候群はその中で一番頻度が高く、
これによる社会的損失は、数百から1-2千億円にも及ぶことになります。

また、睡眠時無呼吸症候群は、メタボリックシンドロームとの関係も強く、
「睡眠時無呼吸症候群」の男性患者の半数、女性では約3割が、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)の引き金になる「メタボリック・シンドローム」を合併しているとの報告があります。

譜久山病院にも、睡眠時無呼吸症候群の検査の為に、患者さんが入院してこられます。

仕事を終えられて、夕方7時前に入院してこられ、
寝ている間に検査が終わり、
翌朝、退院と同時に仕事に出られる方が多くおられます。

検査結果が約1ヶ月で返ってきますので、外来でご説明をするのですが、
今後は、メタボリックシンドロームの危険性についても、お話をしていこうと思います。

昼間、眠くなる方、
いびきの大きい方、
周りの人から、寝ている時に息が止まっているよ、と言われる方。

ぜひ、一度検査を受けられることを、おススメします。


あなたの社会的損失も、きっと、大きいハズ。


譜久山病院のお近くの方は、こちらまでご相談ください。
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by fkymhts | 2007-08-16 22:59 | 病気のこばなし