譜久山仁 の 第3診察室

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静かな 朝

 今日の病院は、 静かな 朝ではじまりました。


今日は、新しいことがはじまりました。
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週初めの朝礼。

これまでは、朝礼のアナウンスがかかっていましたが、

今日からは、院内放送がなくなりました。


患者さんにとっての望ましいことは、 ということを考えたときに、

緊急時以外の放送は療養環境を損ねる、 という結論になり、

病院方針として、

緊急時、また、患者さんへのアナウンスを除く院内放送が廃止となりました。


 静かな 朝 で始まった1週間。

より良い療養環境 と ともに得られるものは、

アナウンスに頼らない、病院スタッフの自己責任であればいいな、

と、期待しています。


 病院全体で決めた、静かな 決意。

患者さんの療養環境の改善と、

今後の変化が、とても楽しみです。
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by fkymhts | 2007-09-25 23:08 | 診察室のひとりごと

メタボリックシンドロームの予防について

 メタボリックシンドロームが気になるんですが、
予防するために、食事、運動はどうしたらいいんですか?

 という、ご質問をいただきました。


今日は、メタボのおはなしです。
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1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ
というのが、生活習慣病予防のスローガンになっています。

厚生労働省の特定健診のホームページから、
運動についてはこちら
食事についてはこちら
禁煙についてはこちら
に、詳しい資料が載っています。

 ご参考にして下さいね。
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by fkymhts | 2007-09-22 17:30 | 病気のこばなし

予後 と 余生

 病気にかかった方が、あとどのくらい生きることが出来るか。

その期間を、予後、と言います。


今日は、しばらくぶりのお話です。
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 予後、を推測できる、と言うことは、つまり、

その病気で、近い将来、亡くなる、ということになります。


 将来、その病気で亡くなる、と聞くと、

不安をもたれるかもしれません。


 でも、ただ、不安に思っていても、良いことは起こりません。


 人は、みんな、いつか死ぬんだ。

その、死ぬまでの時間が、たまたま、予想できているだけであって、

その時間を、自分で意識しながら、大切に過ごしていく機会を得ることが出来たんだ。


 という、発想の転換ができれば、

予後を、有意義な余生として過ごすことが出来るのではないでしょうか。


 他人事だから、そんなことが言えるんだ、

と、思われるかもしれません。


 他人事だからこそ、こんなことが言えて、

そして、もし、自分の身に降りかかったときにはこう考えたい、

と思うからこそ、

こんなことをお伝えしたいのです。



 人は、いつか、死にます。

 最期の瞬間に、満足できるかどうかは、

それまでの時間の長短ではなく、

それまでの時間の過ごし方にかかっている、

と、おもうのです。
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by fkymhts | 2007-09-21 00:09 | 診察室のひとりごと

病診連携

 って、知っていますか?


今日は、地域でのネットワーク作りのお話です。
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病院と診療所間の連携のことで、
地域で患者さんの治療を協力して行う為に、
病院と診療所が協力をしています。

その、病診連携の為の会、
第14回明石市医師会病診連携交流会
に、行ってきました。

明石市内のホテルで行われたのですが、
懇親会には200人を超える医療者が参加していて、
大盛会でした。

県立病院、市立病院、医師会立病院の、大規模公的病院をはじめ、
私立病院、診療所の方々が、一堂に会する機会、というのは、めったにありません。

大学時代の同期が近くの病院に最近就職していて、偶然の再会にびっくりしたり、
研修医の時にお世話になった県立病院の看護師さんと近況報告で盛り上がったり、
と、楽しい時間を過ごせました。

医療者も、人。

病院、診療所の連携をする為には、
まず、人の連携が必要です。

お互いに顔が見えて、話が出来る関係であることが、
治療上の連携をスムーズにできると思いました。
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by fkymhts | 2007-09-13 23:13 | 白衣を脱いで

口コミ と ポータル

 医療に関しての情報は、インターネット上に散乱しています。

そして、残念ながら、患者さんの弱みにつけこんで、利益だけを追求したものもあります。

何が正しく、信頼できるものか、判断することは、非常に困難です。


今日は、ちょっと、ここだけの話です。
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 いろんな情報は、ネットで集めることはできますが、

最終的に、どの情報を信用するか、という時に頼りになるのは、

口コミ のように思います。


 研究データがはっきりと公開されている治療や、

ガイドラインで一般的な方針が示されている治療は、

その情報を発信している組織が信頼できれば、まず間違いがないと考えられます。


 でも、

まだ、データが公開されていない治療や、

ガイドラインが出ていない治療、

一般的にされていない治療の場合、

最終的には、信頼できる医療者からの情報を信用する、

または、

信頼できる人が受けている治療を信用する、

という、口コミ が、一番安心できるのではないでしょうか。


 口コミ、は、

その情報を伝えてくれる人との信頼関係ができている場合、

なによりも頼りになる情報源です。


 口コミ は それまでの信頼関係を担保にした情報伝達方法なので、

信頼関係が高ければ高いほど、情報の正確さも高くなります。


 
 まち医者、として、

口コミ の情報をたくさん集め、

そして、その情報を、患者さんの治療に役立てていく。

いわば、治療についての情報のポータルとしての役割を果たせたら、

まち医者として地域医療にはば広く貢献できると思っています。


 抗がん剤が使えなくなった方への口コミで、治療法が目の前に開けた患者さんから感謝の言葉を頂いて、その思いを強くしました。


 これからも、
インターネットの情報が多くなるからこそ、口コミの情報を強化していきます。
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by fkymhts | 2007-09-10 23:09 | 医者と患者さん

アル中、なんです。

 当直をしていると、救急隊から連絡が来ました。


今日は、ちょっと怒りモードです。
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「20歳代男性。
アルコールを多飲して、嘔吐をしている状態です。
意識状態は酩酊、血圧、脈拍は安定しています。
受け入れ、お願いできますでしょうか?」

「はい、どうぞ。」


運ばれてきた男の子には、身内の方が付き添われていました。

「普段、あまり飲まない子なんやけど、こんなに飲んで大丈夫かな、と思ってたんや。」
「どっこも悪いところないか?」
「ちょっと、飲みすぎたって、ことかな?」


 幸い、嘔吐物を誤嚥する(吐いたものをあやまって気管に吸い込んでしまうこと)こともなく、
点滴をしているうちに意識状態もすぐに正常になりましたが、
身内の方の認識を聞いていると、悲しくなってきました。


「お酒を飲んで酔っ払うことはあるかもしれませんが、
救急車のお世話になったりしないようにしてください。
命に関わることもありますので。」

と、お伝えするにとどめましたが、
あまりにも、アルコールについての認識が甘すぎます。


ちょっと飲みすぎた、
というだけではなく、
病院に運ばれる状態というのは、
立派な「アル中:アルコール中毒」です。


急性アルコール中毒、というのは、
自分自身の身体に負担をかけるだけではなく、
救急隊、救急外来にも迷惑がかかります。

その上、医療保険での治療を受けることがほとんどなので、
アルコールを飲んでいない、他の人たちが積み立てている保険金を
治療のために使っているのです。


医療保険は、本来、病気になって仕事ができなくなった時の治療費を、
元気な時に、また、元気な人たちが負担し、助け合う、という共済の仕組みです。

その、医療保険で積み立てている治療費を、
病気ではなく、自分の不注意で起こしたアルコール中毒のために使われる、
というのは、憤りすら感じます。

自分でしたことの責任は、自分で取るように、
アルコール中毒の治療費は自費にするべきではないか、
と、夜中にアルコール中毒の患者さんを診るたびに思います。


あなたが積み立てている保険金、
隣の人が飲んだお酒の後始末に使われても、許せますか?
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by fkymhts | 2007-09-09 21:34 | 医者と患者さん

勉強してきました

 第25回日本消化器病学会近畿支部教育講演会に、行ってきました。


今日は、ちょっと賢くなりました。
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大腸早期癌の治療

食道癌の集学的治療

胃癌の治療

肝癌の治療

胆膵癌の外科治療


と、消化器のほぼすべての主要な癌について、
約4時間にわたる密度の濃い講義でした。


内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)を使った治療が非常に進んできていること。

それぞれの癌のガイドラインが更新されていて、治療がガイドラインに基づいていることが強調されていること。

日本と欧米との手術の成績は、かなり差があり、
日本の手術は、手術の合併症がより少なく、手術後の再発がより低いこと。
それゆえに、欧米の治療成績と日本の治療成績を比べる時には、注意が必要であること。

などなど、

大変、刺激になる講演でした。


消化器を専門領域とする医師として、
知識のブラッシュアップを怠ってはいけない、と、痛感しました。


新しい知識を、
患者さんの治療に役立てることが出来るよう、
勉強を続けていきます。
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by fkymhts | 2007-09-08 23:51 | 白衣を脱いで

鬼平

 ご存知ですか?


今日は、小さいながら、転機がありました。
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鬼平犯科帳

 今日は当直明け。

朝でお役目ご免、のはずだったのですが‥。


 入院患者さんの診療や、

内視鏡検査、

はたまた、医局の勉強会やミーティング、

病院の事務処理

などなど、を済ませると、

16時前になっていました。


 もう、いっぱいいっぱい、

頭がぼーっとして、

これ以上、話しかけないで!

let me alone !

状態で、家にとぼとぼと帰ってきました。


 当直明けで、身体が疲れていると、

仕事の処理能力が落ちてきて、

少しの仕事でも増えると、お手上げ状態になってしまいます。


 もう、今日はこれ以上何もできない!

と、自分の中では限界、と思っていました。


 家に帰ると、鬼平犯科帳がDVDレンタルで届いていました。

寝るか、観るか、数秒迷ったあと、

誘惑に勝てずに、しっかり2話、魅入ってしまいました。


 結論。

このくらいの仕事量で、もう限界だ、と思っていたら、ダメ。

中村吉右衛門 演ずる 火付け盗賊改方長官、長谷川平蔵は、

プライベートと仕事の境など全くなく、世のため人のために頑張っている。

病院が社会の公器であるのならば、自分で限界を作ってしまわずに、

できる限りのことを続けていこう。

 と、

感化されやすい自分の性格に苦笑いしながら、

来週の病院-診療所連携の会の資料作りに取りかかりました。



 思いつめずに、

肩の力を抜いて、

しんどいときには休みながら、

それでも、

たゆまず、とまらず、

仕事を続けていきます。
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by fkymhts | 2007-09-07 23:04 | 白衣を脱いで

早期発見

 最近、大腸の検査を受けられる患者さんが増えています。


今日は、検査のお知らせ。
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大腸の検査。

その中でも、大腸カメラをする機会が増えてきました。

 
 大腸カメラでは、大腸癌がないかどうかを重点的に検査しています。

大腸癌は、最近、日本で増えてきている癌で、

日本人が多くかかっているのは、肺癌、乳癌、大腸癌、胃癌の順で、
亡くなる原因となるものは、肺癌、胃癌、大腸癌、肝臓癌の順

と、罹患、死亡ともに癌の中でトップ3となっています。


 大腸癌にかかりやすい人は、
肥満の人:BMI(体重と身長の関係から算出した肥満度を表す指数)が30以上の人(身長170cmの場合86kg以上)では癌になる危険性が2倍以上になる。
動物性脂肪を多くとる人:少ない人と比べると約2倍の危険性で癌にかかっている。
肉は、ソーセージなどの保存・加工肉をたくさん食べる人:癌にかかる危険性が高い。
飲酒:毎日飲酒する人は飲酒しない人に比べると大腸癌になる危険性が約2倍。
などの特徴があります。


 では、大腸癌になる危険性を減らすにはどうしたらいいのでしょう。

大腸癌は、以前は欧米諸国に比べると日本人では少なかったのですが、近年では日本人でも増えてきています。
穀物を食べる量が減り、肉、脂肪、卵などを食べる量が増えた食生活の西洋化が、大腸癌が増加の一因と考えられています。
つまり、もともとの日本人の食事に戻せば良いのです。
ただし、以前の和食は(関西ではそれほどでもないですが)塩分が多く、それが胃癌の原因にもなりますので、塩分だけは控えめに。
そうして、脂肪、保存・加工肉の量を少なくし、休肝日を作ってアルコールを控えめにしましょう。また、大腸癌では果物・野菜をたくさん食べる人は癌になりにくいと言われています。

 そうして、予防をした上で、
やはり大事なのは、早期発見。

 
 たとえ、大腸の癌になっていたとしても、
早期発見することにより、手術ではなく、大腸カメラの処置で癌を取り除くことができる可能性が出てきます。

 
 大腸カメラの処置では、日帰りから1泊入院くらいで治療が終わりますので、
発見が遅くなって手術を受けないといけなくなる前に、
定期的に検査を受けて、
早期発見、早期治療をされることをおススメします。
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by fkymhts | 2007-09-05 23:18 | 病気のこばなし

ゆとり

 仕事にゆとりがなくなると、いけませんね。


今日は、忙しさに振り回されてしまいました。
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ついつい、焦ってしまって、言葉足らずになってしまったり、

耳に痛いアドバイスを受けたときにすんなりと聞き入れられなくなったりしてしまいます。


 普段だったら、

自分が話した内容を、十分に理解してもらえているかな、と確認したり、

痛いところを突かれても、心からありがとう、と言えるのにね。


 ゆとりを持つために大切なことは、

このあと起こることに対して、自分で適切な予測をたてること。


 予測と現実のギャップが大きければ大きいほど、

ストレスフルな時間を過ごすことになり、ゆとりがなくなってきます。


 そのためにも、

適切な予測を立て、

何から取り組むべきかを考えることが大切です。


 priority setting

プライオリティ セッティング

 と、いいますが、

優先順位をつけること。

 要は、

段取り です。


 新しいことでもなく、

横文字で言われている特別なことでもありません。


 以前から、この国でも大切にされてきたこと。

 段取り8分 とも、言われてきました。


 ゆとりがなくなって、目の前のことで手一杯になってきているときこそ、

一息ついて、段取りを仕切りなおしたいものです。
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by fkymhts | 2007-09-03 23:01 | 診察室のひとりごと