譜久山仁 の 第3診察室

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医者が患者になってわかったこと … つづき

医者が患者になってわかったこと のつづきです。


今日は、前回に続いてシリアスなお話。クリックしていただけると、うれしいです。

自分で自分の診療はしてはいけない、という決まりがあり、

検査を全面的に委ねることになりました。


腹部の症状なので、

食道、胃を調べる為に、胃カメラ(上部消化管内視鏡)を、

大腸を調べる為に、大腸カメラ(下部消化管内視鏡)を、

そして、他の臓器に異常がないかを調べる為に、腹部CTと、血液検査を

受けることになりました。


「病気は早めに見つけて、早く治療をした方がいいですよ。」

というのが、僕自身、患者さんにおススメしていることですが、

頭では必要だとわかっても、検査を受けることは気が進むものではない、

というのを、実感しました。


とはいえ、まな板の上の鯉。

一旦決めたからには、もう引けません。


それに、なによりも、

おなかの苦しさで食事が食べられない、

原因がわからないので不安が強い、

という状態から、早く抜け出したい、という想いが背中を後押ししてくれました。


まずは、

血液検査とCT、そして、胃カメラからです。

… 長くなりましたので、
つづく、 です。
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by fkymhts | 2008-04-26 22:17 | 医者と患者さん

医者が患者になってわかったこと

 1週間ほど前から、便が出にくく、下血することが続きました。


今日は、シリアスなお話。クリックしていただけると、うれしいです。

 最初は、「便秘かな」、

と単純に考えていましたが、

これまで、2日以上便が出なかったことがなく、

4日目を越えたあたりから、お腹が張って、食事も食べにくくなりました。

 「これは、どうも、おかしい。」


 5日目にある会合の懇親会でお酒を飲む機会があり、

アルコールが入ったためか、食事も進み、

その翌日に少し便が出ましたが、血液混じり。

 「もしかして、病気かな。」

 と、イヤな予感がしました。


 6日目からは、また便が出なくなり、からだがだるくなり、

夕食を少し食べると、すぐにベッドに入って眠るようになりました。


 7日目。

相変わらず、便が少ししか出ません。

お腹は空くのですが、ちょっと食べるとお腹が張ります。

仕事はなんとかできましたが、病院から帰ると、

食事もあまり食べられず、すぐにベッドへ。

夜中に目が覚めて、トイレに行くと、血液しか出ません。

 「もしかすると、大腸癌かも。」

 ついに、検査を受ける覚悟を決めました。

‥次回へ‥

 医者が患者になってわかったこと、を、お伝えしていきます。

いつもは、「患者さん」、と書いていますが、

自分のことをさん付けで呼ぶのはおかしいので、あえて「患者」と書いています。

ご了承ください。
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by fkymhts | 2008-04-24 01:06 | 医者と患者さん

先生だったら、どうしますか?

 よく、患者さんからたずねられる質問で、
もっとも、頭を悩ませられる質問です。


今日は、ちょっと、しんみり。クリックしていただけると、うれしいです。

 癌が進んできている患者さんのご家族とお話をする時、

呼吸が弱くなったらどうするか、

血圧が下がってきたらどうするか、

心臓が止まってしまったらどうするか、

について、ご家族とご相談しなければなりません。


 残念ながら、癌を治す治療には結びつかない、治療。

延命治療、と言われることもあります。



 回復する見込みのない患者さんに、

できるだけ負担が少ないように、

そして、それでも、

できるだけご家族と一緒に過ごせる時間が長くなるように、

と、いつも考えています。



 頭を悩まされるのは、

自分の中の答えがないから、ではなく、

その答えが、ご家族の判断基準になって良いのだろうか、という点。



 「あくまでも、個人的な意見ですが、」

という前置きが、

弱々しいということがわかっていながら、外せないのは、

そんな悩みがあるからなのです。
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by fkymhts | 2008-04-17 21:43 | 医者と患者さん

やけど と 熱意 

お子さんのやけどでは、お母さんの熱意に心動かされることがあります。


今日は、熱いやけどとそれよりも熱いお母さんの想いのおはなし。
クリックしていただけると、うれしいです。

1歳3ヶ月の男の子。

アイロンで右手をやけどしてしまい、近くの病院での治療を受けました。


いくつかの科で総合的に判断されて出た結論が、

「植皮が必要。」 


他の治療を探して、たまたま、第3診察室に来られたとのことでした。


ブログを見て、メールを病院に送られ、

その返事を見る前に、電車に乗って、譜久山病院へ。


遠方からのメールでしたので、

「診ていただいている先生によくご相談されて、治療方針を決められた方がいいですよ」

というお返事を書いたすぐ後に、僕の外来に来られました。


僕自身は、植皮の技術がないので、

「専門の先生に植皮を勧められているので、植皮が望ましいのかもしれないけれども、

植皮なしでも治りそうなので、保障は出来ませんが、一緒に治療をしていきましょう。」

というお話をして、治療を開始しました。

治療開始時(すでに、前の病院での治療を受けておられました)
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幸い、お子さんがこわがらずに治療を受けてくれたので、とても助かりました。

遠いところを熱心に治療に通われて、2週間後
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さすがに若い!!
予想よりもはるかに良くなって、植皮なしで大丈夫!と、安心できました。

そして、3週間後
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完全に表面の皮膚が張り、ジュクジュクと濡れることもなくなりました。

これで、まずまず、安心。


「写真を載せたいのですが。」

というお願いにも、とても快く、

「顔写真入りでも、いいですよ。」

とのお言葉でしたが、個人情報の問題もありますので、

やけどの写真と治療の経過だけご紹介させていただきました。


お母さんの熱意に動かされての治療でしたが、

お役に立つことが出来て、とても嬉しかったです。
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by fkymhts | 2008-04-14 01:45 | キズの手当て

新しい風

 新しく、入職された方との懇親会がありました。


今日は、春らしいおはなし。
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自己紹介では、病院内の制服姿とは違った、

お母さんとしての一面が垣間見れたり、

お茶目な一面が見れたり、

と、その人の素顔に触れることができて、とても新鮮でした。

 フレッシュな顔ぶれから春の新しい風が、吹き込んできました。

 と、

その方達に誘われて、ステージ上でカラオケを歌うことになってしまいました。

一緒に歌う、ということでステージに上がったはずが、

残されたのは、僕と家内の二人だけ。

他の人たちは、ステージの下での盛り上げ役? はやし役? におさまってしまいました。


やられた、

と思っても、後の祭り。


すでに流れ始めていた曲に覚悟を決めて、

デュエットで歌った、 

アンパンマン

何のために生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのはイヤだ!


 セカンドコーラスからは、みんなが加わっての大合唱。

とっても盛り上がった、懇親会でした。
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by fkymhts | 2008-04-14 01:06 | 白衣を脱いで

ポジティブに 行きましょう!

 患者さんとお話しするときに、

医療者の立場からは、

「薬を飲まないと、治りませんよ。」 

のような、「○○ しないと、治りませんよ。」

と、ついつい、否定形(ネガティブ)でお話しがちです。


今日は、読んだあとに、きっと明るくなれるお話。クリックしていただけると、うれしいです。

 これでは、どうも、明るい話にならない。

もっと、ポジティブに行こう!


ということで、

ふくやまは、

「この薬を飲むと、今より良くなりますよ。」

と、肯定形(ポジティブ)でお話しするように心がけています。



○○ しないと、良くならない。

○○ したら、良くなる。

内容は同じなのですが、

受け止め方は、かなり違います。


ここは、ぜひ、

○○ したら、良くなる。 

という、肯定的な ポジティブ で行きたいですね。


そして、治療を始めるときも、

○○ させられる。

という、消極的(パッシブ)

にではなく、

○○ してみよう。
 
という、積極的(ポジティブ)

に行くと、治療がきっとうまくいきます。


 治療の主人公は、

医療者ではなく、患者さんなのですから。


 肯定的に、積極的に、

ご自身の治療に、人生に、取り組んで行きましょう。
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by fkymhts | 2008-04-12 06:22 | 診察室のひとりごと

花冷え と 漢方

 桜の季節になると、

なぜか、雨が降り、

花が散ってしまい、

冷え込んでしまうことが多いですよね。


今日は、漢方薬のお話。クリックしていただけると、うれしいです。
 
 くしゃみが続き、

花粉症では? と思っていましたが、

鼻水、鼻づまり、身体の節々の痛みが出てきましたので、

どうやら、風邪をひいてしまったようです。


 最近は、風邪をひいたときに漢方薬をのむことが多いのですが、

漢方薬には、西洋薬とはことなる副作用があります。


今、のんでいるのは、

麻黄附子細辛湯 (まおうぶしさいしんとう)

お薬の効能、効果(効き目)は、
 
悪寒、微熱、全身倦怠、低血圧で頭痛、めまいあり、四肢に 痛冷
感あるものの次の諸症: 感冒、気管支炎


と、漢方薬独特の表現がしてあります。


 使用上の注意より、

とっても意外だったのは、

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1)体力の充実している患者[副作用があらわれやすくなり、その
  症状が増強されるおそれがある。]



  体力がある人には、注意して使わないといけない‥

なんだか、不思議な気がしました。


 とはいえ、体力が落ち込んでいる今、

とても頼りにしているお薬です。


 漢方薬は、副作用が少ない、と思われている患者さんがたくさん居られますが、

決して副作用がないわけではなく、

薬のことをよく知った上で、のむことが大切です。


 漢方薬については、ツムラのホームページがとても充実しています。


 周りの方がのんで、効いたから、自分ものんでみよう、

とは、決して思わないでくださいね。
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by fkymhts | 2008-04-09 05:02 | 診察室のひとりごと

心機一転

 新しい年度が始まりました。

昨日、通勤中に、小学生の登校姿を久しぶりに見て、

ああ、新学期がはじまったんだなぁ、と思いました。


しばらく、お休みしてしまいました。心機一転、クリックしていただけると、うれしいです。

 ブログを書かなくなると、

次に書くときにはなにか特別なことを書かないと、

と、肩に力が入ってしまい、また書けなくなる、

という悪循環にはまってしまっていました。


 もともと、この第3診察室は、

診察室の中にいる譜久山 仁 がどのような人間かをお伝えするため、

そして、みなさんのお役に立つことをお伝えするため、

に始めたブログです。


 初心に返って、

背景も一新し、

リラックスして続けていきますね。


 これからも、お付き合いのほど、よろしくおねがいします。
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by fkymhts | 2008-04-08 06:04 | 診察室のひとりごと