譜久山仁 の 第3診察室

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大腸がん手術の後の抗がん剤治療

 先回は、大腸がん手術の後、外来ではどのようなご説明をしているのかについて、お話しました。


今日は、その中でも、手術の後の抗がん剤治療についてお話しますね。
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 手術で癌をすべて切除しても、約 17%に再発すると言われています。
このため、再発を抑える目的で、抗がん剤治療を行うことがあります。

このことを、補助化学療法と言います。

 補助化学療法は、
ステージIIIの結腸癌またはステージIIの結腸癌で再発の可能性が高い癌に行います。

 そして、その方法としては
5-FU というお薬とロイコボリンというお薬を 6 カ月間注射する方法が一般的でしたが、
5-FUののみぐすりである UFT  と ロイコボリンののみぐすりである ユーゼル の予防効果が注射療法と同等であることが米国で示され、
注射ではなく、のみぐすりでの治療を行うことが増えてきました。

 僕の外来でも、
UFT と ユーゼル での内服治療を最初に行うことがほとんどです。

 飲んでいただく期間は、約半年。
その間、抗がん剤の副作用による問題がないか、
抗がん剤の効果は良いか、
を検査しながら、外来で診察を続けていきます。

 次は、
抗がん剤の副作用についてお話しますね。
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by fkymhts | 2009-02-13 22:21 | 病気のこばなし

大腸がん手術の後も、おまかせください。

 癌って、手術が終わったら、それでおしまい、と思っていませんか?
元気で過ごすためには、手術の後の治療が大切なんです。


ふくやまが手術の後にどんなことをお話しているか、ちょっとご紹介しますね。
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大腸癌の手術が終わり、食事が食べられるようになると、患者さんは退院されます。
退院された後の外来で、手術後の治療について、ご説明をします。

手術で切除した、癌を含む大腸の一部とリンパ節を、顕微鏡で調べます(病理検査といいます。)
そして、癌が大腸の壁のどのくらいの深さまで広がっているか、リンパ節へ転移しているか、などにより、大腸癌のステージがきまります。

大まかには、
ステージ0:癌が大腸の壁の浅い部分である粘膜の中にとどまっている
ステージⅠ:癌が大腸の壁にとどまっている
ステージⅡ:癌が大腸の壁の外まで浸潤している
ステージⅢ:リンパ節に転移がある
ステージⅣ:肝臓、肺に転移している、または、おなかの中に癌が散らばっている(腹膜播種、といいます)
のように、分類されます。

ステージⅢまでの癌では、手術で癌をすべて切除することができます。

ただ、手術後も大腸癌全体の5人に1人は再発がありますので、

リンパ節転移のある患者さん(ステージⅢ)と、
癌が大腸の壁の外まで広がっていて(ステージⅡ)、再発の危険性の高いの大腸癌では、
再発予防のために、手術後の抗がん剤治療(補助化学療法、といいます)を行うことがあります。

このような方には、
抗がん剤の治療と、
再発がないかどうか調べるための定期的な検査(サーベイランス、といいます)を行います。


次は、抗がん剤の治療について、お話しますね。


なお、詳しいことを知りたい方は、

大腸癌の治療を始める患者さんへ

大腸癌、といわれたら‥

を見てみてくださいね。
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by fkymhts | 2009-02-03 23:59 | 病気のこばなし