譜久山仁 の 第3診察室

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命にかかわる 救急

 今日は、ふくやまは当直です。

救急車で運ばれる患者さんが続きましたが、

手遅れになると、命にかかわる状態だっただけに、

間に合ってほっとしました。




たくさんの方に第3診察室がお役に立てますように、
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 食べ物をのどに詰まらせ、意識がない状態で救急車で運ばれた患者さん。

緊急で内視鏡を行い、気管に詰まっていた食べ物を無事に取り除くことが出来ました。

意識も戻り、一安心。

不安気だったご家族の方も、とても喜んでおられました。



 その次も、意識がない、とのことで、救急から受け入れの依頼。

糖尿病の治療を行っている、とのことで、ひょっとすると、と血糖を測ると、

22!!

(ちなみに、ウィキペディアによると

1. 血糖値が約80mg/dLを下回ると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が極端に低下する。
2. 約65-70mg/dLに低下すると、血糖値を上げるホルモンであるグルカゴン、アドレナリンが大量に放出され始める。
3. 約60-65mg/dLに低下すると、三番目の血糖値を上げるホルモン、成長ホルモンが放出される。
4. 最後に60mg/dLをきるようになると、最後の血糖値を上げるホルモン、コルチゾールの分泌が亢進する。

血糖値が50mg/dlを下回ると、大脳のエネルギー代謝が維持できなくなり、精神症状をおこしはじめ、さらには意識消失を引き起こし、重篤な場合は死に至る。


ということでした。

なので、22mg/dLと言うのは、非常に重篤な状態で、

意識消失を起こしているまま、発見が遅れると命にかかわる状態です。

ブドウ糖液を注射すると、すぐに意識が回復し、

血糖も上昇しました。


患者さんの突然の急変にも動揺せず、

救急隊到着までの間、救命処置を行われていたご家族も、

緊張が解けたのか、多弁になっておられました。


救急医療をしていて、患者さんのお役に立つことが出来て良かった、

と思える当直でした。


と、

当直は、まだ、終わっていませんでした。

明日の朝まで、地域の人々が平穏に過ごされますように。
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by fkymhts | 2010-07-23 00:37 | 診察室のひとりごと

手のやけど、おひとり治療終了!

 バイクで転倒されて手のひらをやけどしてしまった患者さんの治療が終了しました。
熱いものにあたっていなくても、摩擦でやけどになるんですね。
 


お問い合わせの多い、手のやけど。
2週間で治られた方の治療をご紹介します。
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 ふくやまの最近の手のやけどの治療は、 
ワセリンを塗って、プラスティック手袋をはいていただく、
というのが、ほぼ定番になってきました。

 やけどを洗って、ワセリンを塗ったあと、
使い捨て、粉のついていないパウダーフリータイプ の手袋をはきます。
 ラップと違って、手袋は、ずれる心配がなく、
また、ワセリンが触ったものにベタベタとつかないので、
生活の制限がなく、とても便利です。

 プラスティック手袋は大手の薬局さんで購入できます。
やけどの部分を強くこすらないほうが良いので、
普段の手のサイズよりワンサイズ大きい物がオススメです。
ネットでも購入できますので、こちらのサイトなどを
http://item.rakuten.co.jp/kaigo-okumura/a08-604-3/
ご参考に。

 手袋で蒸れるときには、
やけどをしていないの指が出るように手袋を切ったり、
手のひらのやけどの時には、手袋の手の甲の部分を切り開いたりして、
蒸れないようにしています。

 暑い季節の手のやけどの処置に
お役に立てましたら、幸いです。
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by fkymhts | 2010-07-21 19:55 | キズの手当て

怒涛の外来

 今日は、連休明け。
ふくやまは、処置&初診&救急担当の外来でした。



連休明けの外来がどうなったかというと‥。
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 朝から病院の待合室は、患者さんがたくさん来られ、
ふくやまの持ち場の処置室には、カルテの山が‥。

 皆さん、
連休中に病院に来られるのを我慢しておられたり、
普段なら月曜日に処置にこられる方が、休みのために火曜日に来られたり、と、
午前中に集中してお越しになられました。

 いつもは患者さんとのお話を楽しむ余裕があるのですが、
今日は、口数も少なくなり、フル回転で処置をしていました。

 処置の外来は、予約をお取りしているのですが、
予約時間を大幅に送れてしまい、
「すみません、大変お待たせしまして‥」
と、頭を下げっぱなしです。

 それでも、嫌な顔をせずに、「いいですよ。」
といってくださる患者さんに、とても救われました。

 本日、お待たせしました患者さん、
どうも、申し訳ございませんでした。
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by fkymhts | 2010-07-20 22:55 | 診察室のひとりごと

さすが100歳!

 今日は、ふくやまは当直です。



世の中では、連休の中日。
患者さんとの会話で、くすっと笑っていただけると、幸いです。
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 意識状態が悪い、ということで、
救急車で搬送されてきた患者さん。

 御年、100歳。

 救急隊からの情報では、
「現着時、意識レベル低下あり、JCS II-20。 呼名で返答はありません。 バイタルは血圧低下あります。」
とのこと。

訳すると
「救急隊が、現場に到着したとき、意識の状態が悪く、大きな声をかけたり揺さぶったりしたら辛うじて目を開ける程度。名前を呼んでも、返事はありません。血圧が下がっています。」

 との連絡が入っていました。

 救急車の中で、少しずつ意識の状態が良くなってきたらしく、
病院にこられたときは、大きな声で呼びかけると、お返事はされる状態でした。

 意識の状態を調べるときに、
見当職障害(時・人・場所がわかるかどうか)を、尋ねるのですが、

病院に居られることがわかるかどうかを確かめるために、大きな声で
(なんといっても、100歳ですから、耳も少し遠くなっておられるので)

 「ここ、どこかわかりますか?」

と、お体に触れながら尋ねたら





 「肩」

というお答えが返ってきました。


 看護師さんと顔を見合わせたふくやまの手は、

たしかに、患者さんの左肩の上。



 これは、一本、取られました。
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by fkymhts | 2010-07-18 21:08 | 医者と患者さん

どなたでも参加できる、床ずれの研究会のお知らせです

 今日は、床ずれ(褥瘡)の研究会のお知らせです。



特に、関東地方の方に朗報!
最新の褥瘡についての知識が身に付く絶好の機会です。
どなたでもご参加できますので、クリックでこの情報をひろげる応援をしていただけるとうれしいです。


ラップ療法の鳥谷部俊一先生から、床ずれの治療の研究会(第4回創傷ケア研究会)のご案内をいただきました。

本年はラップ療法にとって大事件続出,記念すべき年になりました.
3月の日本褥瘡学会理事会のラップ療法を条件付で容認する見解の発表に続き、6月には水原研究グループによる「ラップ研究」が完成しました.


ということで、今回の研究会は特別なものになりそうです。

鳥谷部先生のご講演では、
ラップ療法の誕生秘話、進化の歴史、最新のラップ療法、ラップ療法流床ずれ予防、ラップ療法の未来ほか、鳥谷部先生自らの実演つきで解説されます。

また、厚生労働省のラップ研究の報告もあります。

家族、患者、高齢者医療に興味関心のある方ならどなたでも歓迎です。

とのことですので、

2010年8月20日(金)(第12回日本褥瘡学会初日)
シンポジウム会場:東京ベイ幕張(TEL 043-296-1111)
(褥瘡学会開催 幕張メッセより徒歩5分)

に、是非ご参加ください。

なお、詳細(申し込み方法など)が載っています案内状は、こちらからダウンロードできます。
http://www.geocities.jp/pressure_ulcer_1/wrappers_college/4th_sousyoukeakenkyuukai.pdf
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by fkymhts | 2010-07-16 21:40 | イベントのおしらせ

やけどでも、シャワーは浴びれます

 先日より、広い範囲のやけどの患者さんが続けてこられます。

暑くなってきましたので、お風呂にはいれるかどうか、ご質問を頂くことが多いです。



今日は、やけどをした時のお風呂についてのお話です。
お役に立てれば、幸いです。 クリックで、やけどの知識を広めるお手伝い、お願いします。


 やけどをしても、シャワーを浴びていただくことは問題ありません。

「濡れると化膿するのでは?」
というご不安をもたれる方も居られますが、
日本の水道には、細菌(バイキン)は居ません。
濡れるだけで化膿する心配は、ありません。

逆に、
やけどから出てくるジュクジュクした液(滲出液:しんしゅつえき)がこびりついたり、
汚れたままの状態でいることのほうが、化膿する危険性が高くなります。

シャワーを浴びる時は、
やけどをラップで覆ったままで全身を洗って、
お風呂から出る前にラップをはがして、
シャワーの勢いを弱くしたぬるま湯でそーっとやけどの部分を洗ってくださいね。

そのあと、やけどの部分はこすらず、まわりの水気をタオルなどでふき取って、
ワセリンを塗ったラップなどで覆ってください。

 暑い季節のやけどの治療は大変ですが、
シャワーで清潔にして、化膿しないように、早く治しましょうね。
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by fkymhts | 2010-07-13 20:19 | キズの手当て

手のやけどの治療経過、お見せします。

 手のやけどの治療経過について、ご質問を受けることが多くなってきました。

その中に、どのようにして治っていくのでしょう?
というご質問があります。



治療の経過がわかると、心の余裕も出来るかもしれませんね。
クリックしていただけると、うれしいです。


お子さんのやけどについては、
ふくやまの お子さんの 手のやけど の治療、 お話します。 
でお話しましたが、

今日は、お子さんではなく、20代女性のやけどの治療経過を、
お見せしますね。

こちらから、どうぞ。
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by fkymhts | 2010-07-08 19:52 | キズの手当て

伝える だけでなく 伝わる ように

 伝えたつもりが、

意図していたのとちがうように

伝わっていた。


そんな経験をされたこと、ありませんか。



ふくやまの想いが、あなたに伝われば良いのですが。
クリックしていただけると、うれしいです。


 患者さんにお伝えする時には、

伝わっていなければこちらの伝え方が悪かった、

と思っています。 


 そんなつもりじゃなかったのに、

と、思うことがないわけではありませんが、

ふくやまが伝えることが目的ではなく、

患者さんに伝わることが最終目的ですから。


 医療者と患者さんは、

立場も違いますし、医療の予備知識や情報量も違います。


 できるだけ、わかりやすい言葉で、

伝わっているかどうかを、小刻みに確認しながら、

あとで振り返ることが出来る資料をお渡しして、

お伝えしたいことが、できるだけ、伝わるようにしようと思います。
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by fkymhts | 2010-07-06 22:00 | 医者と患者さん

ふくやまの お子さんの 手のやけど の治療、 お話します。 

 譜久山病院でも、ブログ 第3診察室でも
お子さんの手のやけどを診させていただく機会が多くなっています。



やけどでお手上げ、のあなたのお役に立てれば、幸いです。
やけどでなくても、クリックしていただけると、とてもうれしいです。


お子さんのやけどについては、以前の、
お子さんのやけど、増えています
をご参考にしていただければ幸いですが、

その中でも、手のやけどは、
やけどを覆っているものがすぐに外れるので、
処置で困られている方が多く居られます。

ふくやまがしている処置は、

ガーゼや包帯は使用せず、
やけどをしている手を水道で洗って、汚れを落としたあと、
ワセリンをやけどの部分に塗って、
小さなビニール袋ですっぽりと手を覆って、
手首でとめる

という、シンプルな方法です。

というのも、ふくやまの、やけどの治療の原則は、
消毒しない、乾かさない、くっつくもので覆わない
なので、現時点では、この方法が小さいお子さんには受け入れやすいと思います。

ただし、ビニール袋を手首で止める場所に、
汗をかきやすかったり、かぶれたりすることもありますので、手首に注意が必要です。

お子さんの手のやけどの治療については、
これからもお知らせしていきますね。
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by fkymhts | 2010-07-06 06:23 | キズの手当て