譜久山仁 の 第3診察室

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閉鎖療法って

 キズを作ってこられた患者さんの治療に閉鎖療法を行っています。
閉鎖療法とは、 キズを乾かさない治療です。

 キズって、乾かしたほうが早く治るのでは、と考えられていることが多いのですが、
実際には、キズは乾燥させない方が早く治る!ことがわかっています。

それだけではありません。
キズは、消毒しないほうがいいこともあるのです。
消毒液は、細菌をころしますが、正常の人の細胞も障害を受けてしまうのです。

これまで常識とされていたことが、そうではなかった、ということがありますね。
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# by fkymhts | 2005-01-13 23:15 | キズの手当て

鼻血で救急車

 病院で当直をしていると、鼻血が止まらない患者さんが救急車でこられました。
以前は、血管を収縮させるボスミンという液をガーゼにしみ込ませて、それを鼻の穴の奥深くまで押し込んでいましたが、血が止まらないことがあり、また、患者さんの苦痛も大きく、不評でした。
今は、キズの治療で使うアルギン酸という綿のようなものを細長く丸めて鼻の穴に入れ、両方の鼻を外からおさえて血を止めるようにしました。
鼻の中に入れる物が小さくなり、また、止血効果も高く、血管が収縮することによる血圧上昇もないので、非常に重宝しています。
すべての鼻血がこの方法で止まるわけではないので、場合によっては耳鼻科の先生に見ていただかないといけないこともあります。

 鼻血が多いと、患者さん、ご家族が非常にびっくりされますが、鼻血で貧血になることはめったにありません。「鼻血で救急車?」とオーバーに思われるかもしれませんが、鼻血が止まらないときには、救急車を呼びたくなる気持ちも理解できます。
 
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# by fkymhts | 2005-01-12 06:21 | 病気のこばなし

胃カメラって、こわい?

 胃がいたい、といって病院にこられる患者さんに、「胃カメラで調べましょうか?」と聞くと、「苦しいんじゃないんですか?」という質問が返ってきます。
細くなったとはいえ、15mm位の太さの管を飲み込んでいくのですから、胃カメラが苦しくない、というと、うそになります。
そこで、よく使うのは、ボーっとする注射(けっしてアブナイ注射ではありません。鎮静剤といって、眠り薬の一種です。)を使って、意識が半分ない状態でカメラをする方法です。
 少しでも楽に検査を受けてもらって、病気の早期発見ができるように、心がけています。
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# by fkymhts | 2005-01-11 22:13 | 病気のこばなし

癌の痛み

最近、日本でも、癌による痛みに対して麻薬を使う量が増えてきている、といわれるようになりました。
癌の痛み(癌性疼痛)に対して麻薬を使っても、いわゆる麻薬中毒になることはない、と言われています。
とはいえ、まだまだ、患者さんやご家族の中には、麻薬に対する抵抗が強くあります。
WHO(世界保健機関)方式癌疼痛治療といって、世界中の癌患者を疼痛から解放する目的でWHOが作成した鎮痛薬治療法があり、世界共通の標準的治療法があります。
今流行の、グローバルスタンダード、ですね。
癌性疼痛に対しては適正に使う限り、麻薬は非常に有用です。
そのためには、患者さんに麻薬の副作用(吐き気、便秘、眠気)と、それに対する対処法があるということを十分に知っていただく必要があります。
癌患者さんの痛みがなくなって、笑顔が見られるようになりますように。
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# by fkymhts | 2005-01-10 22:36 | 病気のこばなし

女の子の顔のキズ

 7歳の女の子が転んであごの下を切って診察室にやってきました。
お父さん、お母さんも心配そうです。 
「縫わなくてもいいでしょうか?」
 キズの中には砂が入っています。そのままにしていると、キズが化膿してしまいますので、砂は外に出さないといけません。かといって、麻酔の注射をするとないてしまって、治療どころではなくなるでしょう。
 そこで、普段使っているのが、麻酔薬のゼリーです。これをキズの上に塗って、しばらく待つと、痛みがほとんどなくなり、砂を外に出す為にブラシでこすっても大丈夫。もし、それでも痛い時には、麻酔薬のスプレーを追加します。
 なんとか、痛みがない状態でブラシをかけて砂を取り除くことはできましたが、傷が深い為、縫うことになりました。
結局、麻酔の注射をしましたが、ゼリーとスプレーの効果のためか、女の子が泣くことなく、キズを縫うことができました。  ホッ。
 お子さんの治療をする時に、こわがられたり、泣かれたりすると、お子さんは病院嫌いになり、治療に協力してくれなくなります。なんとか、痛くないように、こわくないように、そして泣かれないように診察しています。
 でも、診察室を出た後で、大きな泣き声が‥。
 ジュースを買ってもらえなかった、と、泣いてしまったようです。
 また、明日も、笑顔で診察室に来てくれるのを楽しみに待っています。
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# by fkymhts | 2005-01-10 03:56 | キズの手当て

初めて第3診察室へ来られた あなたへ

譜久山病院で診療をしています、譜久山 仁 のブログ、

譜久山仁の 第3診察室へ ようこそ。

「どこに何が書いてあるのか、ようわからん」、というあなた。
こちらをご覧ください。

 「家でキズの手当てをするときって、どうするんやったっけ?」、と外来でお話したことがうろ覚えのあなた。
こちらでもう一度、ご確認ください。

 「消毒をしない、ガーゼを当てないキズの手当ての方が早く治るって、ほんまかいな」、と半信半疑のあなた。
消毒については、こちらに消毒薬に対する特効薬がありますので、お読みください。
ガーゼを当てる治療については、これまで受けてこられた治療のことを、こちらを読んで思い出してみてください。
そうしたら、キズの処置にはキズにくっつかないものがいい、ということがお分かりいただけるでしょう。

 そして、譜久山病院で行っている湿潤療法について、ご理解を深めていただけると、とてもうれしく思います。

なお、湿潤療法についての詳しい情報については、夏井睦先生の
「新しい創傷治療」をご参照ください。

また、お近くで湿潤療法をしている医療機関は、こちらで探すことができます。

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# by fkymhts | 2005-01-10 00:00 | キズの手当て