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譜久山仁 の 第3診察室

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たらいまわし

 県立病院から、手術後の治療を続けるために紹介入院となった患者さんがいます。
長時間の手術を無事に終え、術後も大きな合併症なく経過していましたが、痛みを強く訴えられています。
 
手術が終わったら、県立病院には長くは入院できないと言われた。
たらいまわしみたいなもんや。

 転院に対する不安、不信を持っておられます。

 兵庫県の中核病院となる県立病院では、たくさんの方が手術を受けられ、そして、手術を受けるために入院できる日を待っています。

 ひとりの患者さんに、ずっと同じ医療者が関わっていければ、それに越したことはありません。
しかし、実際には、入院できるベッド数には限りがあり、医療者の時間も無限ではありません。

 また、県立病院は手術をするために入院している患者さんが多く、療養をするのには適していません。

 県立病院で安全に手術を行い、その後の療養は地域の病院でおこなう、というような、機能分担をしていかないと、適切な人に適切な治療が提供できません。

それは決してたらいまわしではない、と思うことは、医療者の一方的な考え方でしょうか?
by fkymhts | 2005-07-07 23:56 | 医者と患者さん