最近、日本でも、癌による痛みに対して麻薬を使う量が増えてきている、といわれるようになりました。
癌の痛み(癌性疼痛)に対して麻薬を使っても、いわゆる麻薬中毒になることはない、と言われています。
とはいえ、まだまだ、患者さんやご家族の中には、麻薬に対する抵抗が強くあります。
WHO(世界保健機関)方式癌疼痛治療といって、世界中の癌患者を疼痛から解放する目的でWHOが作成した鎮痛薬治療法があり、世界共通の標準的治療法があります。
今流行の、グローバルスタンダード、ですね。
癌性疼痛に対しては適正に使う限り、麻薬は非常に有用です。
そのためには、患者さんに麻薬の副作用(吐き気、便秘、眠気)と、それに対する対処法があるということを十分に知っていただく必要があります。
癌患者さんの痛みがなくなって、笑顔が見られるようになりますように。