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譜久山仁 の 第3診察室

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死までを生きる

人は、だれでも、いつか死にます。

それまでの時間を、どれだけ、その人らしく生きられるようにサポートできるか。

それが、医療者の務めなのだと思います。




生きるのは、その人。

死ぬのも、その人。

医療者は、その人と共に歩んでいくことしか出来ません。

手を引っ張ったり、背中を押したり、行き先を指差したりは出来るかもしれません。

でも、歩くのは、その人。


死までの間を指折り数えて待つのか、それとも思う存分生きて最期の時を迎えるのか。

それは、その人にしか決められません。


そして、それは、医療者自身にも、当てはまることなのです。
by fkymhts | 2006-03-22 23:56 | 診察室のひとりごと