内臓脂肪型肥満がたまると、高脂血症・高血圧・高血糖・動脈硬化を起こしやすくなるといわれています。
内臓脂肪は、まさにメタボリックシンドロームの原因となっているのです。
メタボリックシンドロームは自覚症状が少なく、また、血圧や血液検査値がそれほど悪くないことが多いため、つい放置してしまいがちです。
しかし、メタボリックシンドロームの状態をそのままにしておくと、動脈硬化が年齢相応よりも速く進行し、心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわる病気になったり、その後遺症で不自由な生活を強いられる危険性が高くなります。
内臓脂肪型肥満・高脂血症・高血圧・高血糖は以前から「死の四重奏」と呼ばれていました。 それは、この4つの症状は単独で発症することは少なく、ほとんどの場合、いくつかが組み合わさって発症し、しかも、組み合わさって発症することによって、心疾患や脳血管障害などの病気になるリスクが何倍にも跳ね上がるからです。
心疾患を発症するリスクは、これらの4つの症状のうち、2つが当てはまる場合は健康な人に比べてリスクが約6倍、3-4つが当てはなる場合はなんと約36倍にもなるといわれています。
つまり、3つ以上の症状が当てはまるメタボリックシンドロームでは、死亡危険率が36倍になるということです。