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譜久山仁 の 第3診察室

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げっぷ

 が出そうで出ないとき、しんどくないですか?

 赤ちゃんがミルクを飲んだ後、
背中をトントン、


ゲプッ、

とした時のすっきりとした顔。

 その気持ち、わかるわかる、
と思いながら見られている方もおられるはず。


 普段は、げっぷで苦しむことはあまりないかもしれませんが、
その苦しさを感じるのが、胃カメラ。

 胃がしぼんでいると十分に全体を見ることができないので、
胃カメラの時には胃に空気を入れて膨らませるんです。

 胃に空気が入ると、げっぷが出そうになるんですが、
げっぷをしてしまうとその空気が抜けてしまうんです。

 そこで、検査のときには、
「はーい、ちょっと苦しいでしょうが、げっぷを我慢してくださいねー」
と言われるのですが、
検査の最後に空気を抜いてもらうと
すーっと楽になります。 

 検査がしんどいと、二度とその検査を受けたくなくなります。
そうなると、病気を早い時期に発見することもできなくなります。
 
 できるだけ楽に、そして定期的に検査を受けてもらえるよう、
検査の楽さには、こだわります。

 検査の前には
患者さんがリラックスできるようにすこしお話をして。

 検査中は、
患者さんと話ができるように、
経鼻内視鏡を使って、モニターを一緒に見ながらリアルタイムで胃の中の状態を説明して。

 そして、検査の最後には、
げっぷで苦しまないように、
胃の中の空気を吸って、胃を空っぽにして。

 「えっ、こんなに楽やったん?」
と言われるのが何よりものうれしい言葉です。

 


げっぷ、なくなるとすっきりしますよ。

by fkymhts | 2007-01-30 22:46 | 診察室のひとりごと