抗癌剤の治療は、
といわれます。
その中でも、手術のあとに行う化学療法のことを、
術後化学療法、
英語で、アジュバントケモテラピー adjuvant chemotherapy といいます。
胃癌の術後化学療法に、
TS-1というお薬が有効であることが、報告されました。
手術後にTS-1を内服したグループは、
内服しないグループと比べて死亡するリスクが32%減少することが認められました。
また、手術後3年の生存率は、
手術だけを行ったグループでは、70.1%。
それに対して、TS-1を内服したグループでは80.5%と、
10%を超える生存率の改善が認められました。
気になる副作用ですが、
グレード3以上とよばれる重篤な副作用は低頻度(食欲不振の6%が最大)
といわれており、
副作用は少なく、効果が大きい治療といえるでしょう。
学生の頃、胃癌には抗癌剤は効かない、というようなことを
先輩の先生から聞いていただけに、化学療法の進歩の速さを実感します。
すこしでも多くの胃癌患者さんに朗報となりますように。
今日は、
でした